PCのパフォーマンスデスクトップはAMD完全勝利の時代へ

PC Watch等の記事である。E3に合わせて発表されているAMDの発表会で、Zen2の詳細プレゼンが行われたようだ。そして、そこにはRyzen 9 3950Xという16コア/32スレッド(価格749ドル)も登場した。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1189507.html
https://www.4gamer.net/games/446/G044684/20190610131/


<価格が大幅に下がり手に入れやすくなった16コア>

Intelの製品は数年微細化も進まず、その一方でAMD対抗でコア数を増やしていた。結果、価格も高止まりしてきた。ただ、SIMD性能面でAMDより有利だったこともあり、Intelが選ばれることが多かった。それが、このRyzen 9 3000シリーズで終わることになりそうだ。

SIMDはFPU/SIMDのポートを拡張したことでAVX2をサポートし256bit処理を1パス(ポート)で行えるようになった。即ち、AVXやSSEの処理が遅いというZenの弱さを克服し、それ以上に性能を上げたことになる。
TDP 95WのCore i9-9900K(8C/16T)よりは高い105Wであるものの、 同じコア数(16C/32T)の9960Xの165Wより遙かに低く、749ドルという単価は$1684.00 - $1699.00の価格より安い。価格は1/2以下である。

これで、Threadripperではないのだから凄い物だ。7nmプロセス技術はそれだけコスト削減と微細化が進んでいることを意味している。

IntelがIce Lakeでこのようなx86演算における性能発表を出来ていない現実に対して、AMDは強気で発表できるほどに復活し、ついにAthlon時代まで遡るほど前にあったAMD厨が待ち望んでたシーンがやって来たと言える。もうないと思っていた人も、世間には沢山いるだろう。


<Intelは正念場>

Intelにはこれからが正念場である。何せ、利益率の高くダイサイズの大きなデスクトップ向けが、AMDにもしも予想以上に食われることになれば、価格を下げなければいけなくなる訳で、これまでのように高価格では売れなくなるからだ。

しかし、在庫が捌けなくなるのは不味い。これから、Ice Lakeのデスクトップ版(S)が9月までに発表できないなら、その影響調査をして、生産数量調整や価格改定なども始めることになるだろう。

まあ、ある意味ではやっと20年前(Athlonが発表された頃)に並んだと言えるのかも知れない。ここから価格競争もより激化すれば、市場も活性化するかも知れない。










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