6インチスマホ、安く買うならMotorola。moto g7は4万円でおつりが来ます。

最近はどのメーカーもスマホ本体単価が高い。特に日本メーカーのスマホは、性能がSnapdragon 4xx世代で5万とか、らくらくとか言って、UIを固定したスマホが6万近いお値段だったりする。だから、Huaweiが市場に入ってきたのだとは、誰も言わないのが日本の悲しいところだ。

そんな中で、次に売れそうなのは、やはり日本メーカーではなく、以前から低価格で売っているMotorola(親会社はLenovoであるため、Motorola Mobility Limited Liability Company、LLCである)のMoto G7シリーズだろう。ハイエンドではASUSのフリップカメラスマホがなかなか面白い製品だったが(自撮りカメラを殆ど使わない人には持ってこいの製品)、これは本当にシンプルなスマホである。ちなみに、Motorolaは上位のZも結構お安い。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1187226.html

まあ、特筆すべきところがほぼなく、これまでお安いだけで日陰者だったスマホシリーズである。同じお安さでも、特徴がある製品でなければ、埋もれてしまうからだ。Huaweiが止められている効果がどこまで出てくるかが重要だ。ただ、親がHuawei嫌いの人は嫌悪するLenovoなので、その筋の人はやっぱり嫌いだと思う。彼らは、製品云々じゃないので……


<全てSnapdragon 600世代で、CPU、ディスプレイ、バッテリーが違う3モデル>

投入されるのは3機種である。

moto g7 plus という上位はSnapdragon 636(GPU/Adreno 509、CPU/Kryo G260 1.8GHz×4、S260 1.6GHz×4 )を採用したモデルでメインカメラが1593万画素(f/1.7、ピッチ1.22um、位相差AF対応)+500万画素(f/2.2)というのが、他との大きな違いである。尚、ディスプレイは6.24インチのLTPS LCD(低温ポリシリコン液晶、2270×1080ドット)で最近増えているOLEDではない。液晶マザーガラス加工はGorilla Glass 3を採用している。

moto g7はG7シリーズではミッドレンジ扱いSnapdragon 632(Kryo 250×8(G250×4+S250×4)、Adreno 506)、ディスプレイは上記とほぼ同じ。カメラは1258万画素(f/1.8、ピッチ、1.25um、位相差AF対応)+500万画素(f/2.2)の組み合わせと画素数低下している。また、Bluetoothの世代も4.2に落ちている。

moto g7 Powerはバッテリーに重きを置いた廉価モデルである。上記2機種が3000mAhなのに対して、これは5000mAhあるため、2日+α(使い方による)いけると謳っている。上記の2機種よりもディスプレイ解像度が低く、1570×720となる。またカメラはシングルカメラ、画素数こそ1258万画素とg7と同じだが絞りはf/2となり、位相差AF対応である。ピッチg7と同じである。
メモリーやストレージの要件は上記と同じである。

ちなみに、g7 Powerの北米試用版はメモリー3GB、ストレージ32GBであった。日本のモデルは欧州版と同じなので、違いは上記した部分ぐらいである。(細かな違いは他にもあるが、大きなものではない)


<SoCの差はどの程度?>

尚、SoCの差は上記で記載したCPUとGPUを除いて

ISPの世代が
Dual ISP→Spectra 160に
DSPが
Hexagon 546(第5世代)→Hexagon 680(第6世代)

になるぐらいの差がある。これを元にそれぞれの差を推定すると、

ゲーミングはどちらもカジュアルなら動作はするだろうが、632は特にフレームレートは低く留まり、処理遅延もあるかもしれない。特に、Moto G7はディスプレイ解像度の割にGPU(Adreno 506の初期ディスプレイ推奨は、1920×1200である)が弱い。
逆に、G7 Powerの方がカメラ性能(2カメラ)に拘らないなら、ディスプレイ解像度が低い分、SoCのバランスは良い。RAMが4GBある欧州版と同じだったからこそではあるが、このG7とPowerでは、カメラに拘りがないなら、お得なのはPowerかもしれない。

636(G7 Plus)はDSPとCPU、GPUのクロックが高い分、それよりは快適だろう。ただ、ガチと呼ばれる人が音楽ゲームやFPSをやるには向かない。まあ、ちょっと楽しむぐらいなら、動作は遅いだろう。殆どのソフト(アプリ)が動くはずだ。即ち、上記のカメラとGPUやCPUの差が気になるなら、636搭載のG7 Plusを選んだ方が幸せだということになる。

まあ、このクラスを最初から選ぶ人なら、Powerのバッテリー容量に利を求めている人が多いのではないだろうか?


<注意点はNFC-F/FeliCaがないこと>

尚、注意点としてASUSのスマホも(フリップスマホは国内向けのアナウンスがされていないため、仕様は異なるかも知れない)そうが、これには、おサイフケータイでお馴染みのFeliCaは搭載されていないはずだ。これまでも搭載されていなかったので、今回言及されていないと言うことは、対応していないだろう。
だから、スマホにそれを求めている人には、不向きである。

これがあれば、性能は低めだけど、Huaweiの代わりにと言う人は一気に増えるのだろうが、なかなか都合良くは行かない。実はこういった地域最適化という部分の弱さが、Motorolaブランドの弱さに繋がっている。


Yura様

情報ありがとうございます。これは調べが足りていませんでした。欧州で2月に発表されたときに、地域によって非対応となっていたので、それに該当しているようです。
https://store.motorola.co.jp/item/MOTOG7POWER.html

一応、電子コンパスがない場合の弊害について

特に徒歩など低速で近距離の地図アプリによるナビゲーションを利用をする人には、Powerは向かない(地磁気による東西南北の判断が出来ないため、短距離、定点観測では進行方向に地図方位を合わせられないことがある)。


尚、近加速を検出するジャイロスコープはあるので、A-GPSやGLONASSのデータがある程度連続取得出来れば、大抵の地図アプリは進んでいる方向(移動方位角)を元に地図の向きを調整して維持してくれるでしょう。まあ、昔のケータイは電子コンパスなしでもナビできていましたので、全く使えない訳ではありません。GNSS測位衛星が4個以上拾えないと向きが僅かにズレてしまったりします。

スマホの場合は、自動回転オフ設定で地図を見ているときに、画面を上下逆さまにしたり、左右反転させたりすると、画面はコンパスに合わせて向きを変えてくれませんので、迷子に突入することがある。

また、道を直角に曲がった直後などにA-GPS追従(GPS誤差範囲を抜ける距離までは向きが特定できないため)が遅くなることがあります。

これが弊害になる。
そのため、都市部で一軒先の家と道を隔てて反対側の家ぐらいの距離で地図の場所を特定したい場合や、ビルなどで複数のGNSS信号が十分に得られない場合などに、迷子になることがある。










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この記事へのコメント

Yura
2019年05月31日 11:39
g7 powerだけ電子コンパスを搭載していないようです。
2019年07月31日 17:58
価格COM等みていると電子コンパス非搭載、という情報自体の真偽が錯綜しているようなので公式のマニュアルPDFを見てみたら「Google Playストアからアプリを取得する~ ボイスレコーダ、メモ帳、コンパスが必用ですか? お使いの電話に事前ロードされたアプリに加えて、追加アプリをダウンロードできます」という記載があり(PDFの72P)、必用ならPlayストアからDLする事を勧めていました。ハード的に非搭載だとしたら、コンパスアプリを入れてもしょうがないはずなので、実はハード的には乗ってるんだけど機種間の差別化のためにプリインしてないだけなのでは?という気もしないでもないですね。実際に国内版端末を入手した方の確認結果が知りたいところです(わざわざコンパスだけ外すとか、本当にコスト低下に影響するのか?も疑問…)

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