Snapdragon 855比較表……845、835、Krin 980比較
Snapdragon 855の比較表が完成したので公開する。
今回は、新機能が予想以上に増えていたので驚いた。
画像は1425x2120、690.6KBである。
まず、RAMのパフォーマンスが2133MHz×64bit(16x4、32x2)となり、長く続いていた1866MHzベースから久しぶりにアップした。
また、GPUはAdreno 640となり、正式にVulkan1.1(と言ってもそれほど差は無い)に対応した。性能は2割ほど上がっているようなので、推定で記載している。多分クロックアップで対応しているのだと思うが、7nmになったのでシェーダーユニットを増やしている可能性もある。ここでは記載していないが、外部ディスプレイは4K×2に対応している。
CPU 485 Gold×1と480×3としているが、480という型番が確認されているわけではない。クロック仕様が異なるため、後者を480と差別化して勝手に記載しただけなので注意して欲しい。この辺りどうせSoC内蔵で単体では出ることはないので、何でも良くなってきている自分がいる。
あとは、モデムがX24になりCat.20へと高速化した。また、5G Readyとなり別途5Gモジュールの追加で5G通信も出来る。ただ、標準で5G対応ではない。5Gモジュールは6GHz帯での通信にも対応するが、障害物にかなり弱いようなので……。そもそも、速度が幾ら上がっても通信コストが高い重量制のままだと期待する人は少ないだろう。
驚いたのは、無線LAN(Wi-Fi)の部分だろう。WiGig(60GHz帯域)でadも普及していない中でayをサポートした。
さらに、5GHzと2.4GHz規格でacの後継となるax(Wi-Fi6)にもドラフト対応した。
これまで、2x2だった無線LANが一気に、8x8までサポートできることになった。
前回書いたように、Location(GNSS/RNSS)機能がL5に対応した。
Dual対応と呼ばれている機能だ。但し、L1Sbなどのサブバンドによる高度補正には対応しない。
これに合わせて今回から、Locationは対応バンド名を記載している。
それから、これは注意点だが、USBによるDisplay Port出力はサポートしていると思われるが、Qualcommのブリーフには記載がないので今は外している。多分対応していると思うが、使う使わないはメーカー次第なので、明記を消したのかも知れない。
Camera ISPは、CV-ISPsへと更新された。このCVはComputer Visionの略である。端的に言えば3D surface image(立体表面画像、3D-SI)をリアルタイムに映像や画像から作成するなど、画像処理に関する演算をソフトウェアの命令に沿って行える機能を持つことを意味する。
今までだと、ISPと言えばISP側で既に決まった命令を処理していた。端的に言えば、シャッターを押したら画像を決まった範囲で処理して終了だったのだ。しかし、この機能があるとその制御範囲が同時合成や追従、分析などに応用できるようになる訳だ。まあ、あくまで初代なので出来る機能は、3D-SI関連だと思われる。
そして、Video関連ではHDR10+に対応している。
DSP関連では、Hexagonが690へと変わったNPE関連の処理を強化したようだが、NPUとは書かれてないので、QualcommはこれをNPUと呼ぶ予定もないようだ。一応NPU機能を内蔵していると表ではしているが、実際に明言しているわけではい。
HVXの世代は第4世代に、AI性能は7 Trillion(845の3倍、初代835の2倍)、DSP性能は845の2倍になった。
オーディオ部は多分変わっていないようだ。ただ、DSPなどが強化されているため、アシスタント系の処理を複数同時に行える程度に進化しているとした。これは、Aqsticの機能として書かれているが、多分、DSP連動が必要なだけで、Aqstic本体の機能ではないと思われる。
ストレージは不明だ。記載がないので世代交代したようには見えない。
もしGear 4に対応しているとしても、速度が上がるような2 Lane対応はせず、1 Laneの1166MB/sのままのだろう。尚、1 Lで高速化した方がシーケンシャル速度は若干上がるはずなので、3.0対応していればちょっとストレージの速度も上がるかも知れない。記載はないので2.1のまま3.0対応していないと思うが一応併記した。
<来年も最強なのは確かだが……やはり生かすにはPC市場が必要>
Snapdragon 800シリーズはきっと来年もスマホのプロセッサでは最上位を維持するだろう。AppleのAシリーズもベンチマークやアプリケーション(iOS)との相性を加味すると最強だが、これほど多機能な製品をAppleでは作れない。結局ベースバンドチップは、インテルかクアルコムから入れざる終えないし、外部機器との接続機能が豊富であるため、GPUなどの純粋性能は今回もかなり底上げされているように見える。
そう考えると、多分、来年もこれがトップ製品に君臨することだろう。
ただ、これが必要だと思うシーンは845以上に少ないだろう。
今私が持っているスマホには、Snapdragon 835でメモリー4GBもあるが、845じゃないと動かない、遅いというアプリに出くわしたことは今のところない。ゲームをそれほどしないのもあるが、UFS2.1のストレージが載り、メモリ不足がなければ、快適に動くからだ。そもそも、GPUの純粋性能は、835でもKirin 980より上だ。メモリー帯域とCPUの差があるので、結構縮むだろうが、それでも発表から2年経過して最上位レベルを維持しているのだ。
そのように考えると、やはりPC市場でシェアを取りたいというのが、Qualcommの願望だろう。
ただ、それが今のところ上手く行く気配はない。お高い割に、アプリが動かないからだ。Qualcommの痛手は、これがスマホでハイエンドな一方で、PCではローエンド~ミドル程度しかアプリケーション性能がなく、x86アプリケーション互換もないことにある。
これほどの機能、性能があってもスマホだけでは宝の持ち腐れになりつつあるのは、勿体ない。
尚、来年はGPUがRay Tracing辺りに対応する第7世代になる可能性が高い。これからも、SoC市場は進化するわけだが、既に20年前の中規模スーパーコンピュータ並の製品が、片手に収まり、誰もが使っていると思うと、ハードは進化しているが使い途が進化しているのかは、分からなくなる。
今回は、新機能が予想以上に増えていたので驚いた。
画像は1425x2120、690.6KBである。
まず、RAMのパフォーマンスが2133MHz×64bit(16x4、32x2)となり、長く続いていた1866MHzベースから久しぶりにアップした。
また、GPUはAdreno 640となり、正式にVulkan1.1(と言ってもそれほど差は無い)に対応した。性能は2割ほど上がっているようなので、推定で記載している。多分クロックアップで対応しているのだと思うが、7nmになったのでシェーダーユニットを増やしている可能性もある。ここでは記載していないが、外部ディスプレイは4K×2に対応している。
CPU 485 Gold×1と480×3としているが、480という型番が確認されているわけではない。クロック仕様が異なるため、後者を480と差別化して勝手に記載しただけなので注意して欲しい。この辺りどうせSoC内蔵で単体では出ることはないので、何でも良くなってきている自分がいる。
あとは、モデムがX24になりCat.20へと高速化した。また、5G Readyとなり別途5Gモジュールの追加で5G通信も出来る。ただ、標準で5G対応ではない。5Gモジュールは6GHz帯での通信にも対応するが、障害物にかなり弱いようなので……。そもそも、速度が幾ら上がっても通信コストが高い重量制のままだと期待する人は少ないだろう。
驚いたのは、無線LAN(Wi-Fi)の部分だろう。WiGig(60GHz帯域)でadも普及していない中でayをサポートした。
さらに、5GHzと2.4GHz規格でacの後継となるax(Wi-Fi6)にもドラフト対応した。
これまで、2x2だった無線LANが一気に、8x8までサポートできることになった。
前回書いたように、Location(GNSS/RNSS)機能がL5に対応した。
Dual対応と呼ばれている機能だ。但し、L1Sbなどのサブバンドによる高度補正には対応しない。
これに合わせて今回から、Locationは対応バンド名を記載している。
それから、これは注意点だが、USBによるDisplay Port出力はサポートしていると思われるが、Qualcommのブリーフには記載がないので今は外している。多分対応していると思うが、使う使わないはメーカー次第なので、明記を消したのかも知れない。
Camera ISPは、CV-ISPsへと更新された。このCVはComputer Visionの略である。端的に言えば3D surface image(立体表面画像、3D-SI)をリアルタイムに映像や画像から作成するなど、画像処理に関する演算をソフトウェアの命令に沿って行える機能を持つことを意味する。
今までだと、ISPと言えばISP側で既に決まった命令を処理していた。端的に言えば、シャッターを押したら画像を決まった範囲で処理して終了だったのだ。しかし、この機能があるとその制御範囲が同時合成や追従、分析などに応用できるようになる訳だ。まあ、あくまで初代なので出来る機能は、3D-SI関連だと思われる。
そして、Video関連ではHDR10+に対応している。
DSP関連では、Hexagonが690へと変わったNPE関連の処理を強化したようだが、NPUとは書かれてないので、QualcommはこれをNPUと呼ぶ予定もないようだ。一応NPU機能を内蔵していると表ではしているが、実際に明言しているわけではい。
HVXの世代は第4世代に、AI性能は7 Trillion(845の3倍、初代835の2倍)、DSP性能は845の2倍になった。
オーディオ部は多分変わっていないようだ。ただ、DSPなどが強化されているため、アシスタント系の処理を複数同時に行える程度に進化しているとした。これは、Aqsticの機能として書かれているが、多分、DSP連動が必要なだけで、Aqstic本体の機能ではないと思われる。
ストレージは不明だ。記載がないので世代交代したようには見えない。
もしGear 4に対応しているとしても、速度が上がるような2 Lane対応はせず、1 Laneの1166MB/sのままのだろう。尚、1 Lで高速化した方がシーケンシャル速度は若干上がるはずなので、3.0対応していればちょっとストレージの速度も上がるかも知れない。記載はないので2.1のまま3.0対応していないと思うが一応併記した。
<来年も最強なのは確かだが……やはり生かすにはPC市場が必要>
Snapdragon 800シリーズはきっと来年もスマホのプロセッサでは最上位を維持するだろう。AppleのAシリーズもベンチマークやアプリケーション(iOS)との相性を加味すると最強だが、これほど多機能な製品をAppleでは作れない。結局ベースバンドチップは、インテルかクアルコムから入れざる終えないし、外部機器との接続機能が豊富であるため、GPUなどの純粋性能は今回もかなり底上げされているように見える。
そう考えると、多分、来年もこれがトップ製品に君臨することだろう。
ただ、これが必要だと思うシーンは845以上に少ないだろう。
今私が持っているスマホには、Snapdragon 835でメモリー4GBもあるが、845じゃないと動かない、遅いというアプリに出くわしたことは今のところない。ゲームをそれほどしないのもあるが、UFS2.1のストレージが載り、メモリ不足がなければ、快適に動くからだ。そもそも、GPUの純粋性能は、835でもKirin 980より上だ。メモリー帯域とCPUの差があるので、結構縮むだろうが、それでも発表から2年経過して最上位レベルを維持しているのだ。
そのように考えると、やはりPC市場でシェアを取りたいというのが、Qualcommの願望だろう。
ただ、それが今のところ上手く行く気配はない。お高い割に、アプリが動かないからだ。Qualcommの痛手は、これがスマホでハイエンドな一方で、PCではローエンド~ミドル程度しかアプリケーション性能がなく、x86アプリケーション互換もないことにある。
これほどの機能、性能があってもスマホだけでは宝の持ち腐れになりつつあるのは、勿体ない。
尚、来年はGPUがRay Tracing辺りに対応する第7世代になる可能性が高い。これからも、SoC市場は進化するわけだが、既に20年前の中規模スーパーコンピュータ並の製品が、片手に収まり、誰もが使っていると思うと、ハードは進化しているが使い途が進化しているのかは、分からなくなる。
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