ドルビーのワイヤレスヘッドホン……カジュアルヘッドホンかな?
AV Watchが記事にしていたが、興味を持ってスペックを調べると触手は動かない品だった。
ナンダコレ……ぐらいに周波数のレンジが狭いのは、BTなのにLDAC対応していないからだろう。さらに、Dolby Audioを直接転送するようなモードもないので、確実にイコライザー頼みである。
まあ、最初のモデルとして市場での評価を調べるつもりなのか?または、ソニーなど他のライセンスを持つメーカーに気を使ったのか分からないが、モニター系のヘッドホンやソニーのサラウンドヘッドホンを導入している人が、敢えて選ぶものでは無さそうだ。
バッテリーの持続時間も10~15時間(15時間は省電力モード時)と短いのも痛いところだ。
値段もものの割に高いし……バッテリーの保守とか、何年やるつもりなのだろうか?
https://products.dolby.com/dimension
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1153546.html
<サラウンドで選ぶなら>
MDR-HW700DSの方が、映画などを見るには良いだろう。但し、テレビとレコーダーやゲーム機と繋ぐ場合である。もちろん、スマホともHDMI映像出力対応のType-C端子なら繋ぐことが出来るが、ちっちゃな画面で使うような代物ではないという点には注意が必要である。
https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-HW700DS/
<音質とパフォーマンスで選ぶなら>
WH-1000XM3の方が格段に再生周波数帯域は広い。これは、LDACに対応しているため、LDAC(990Kbps)利用時には40KHzまで対応し、添付のステレオミニプラグを使えば、ワイヤードでも使うことが出来るため、4Hz~をサポートしている。
https://www.sony.jp/headphone/products/WH-1000XM3/spec.html
ワイヤレスで密閉型ヘッドフォンを買うなら、ワイヤレス/ワイヤード兼用を買った方が使用シーンは広がる。ちなみに、この製品のバッテリー持続時間は24時間(NC ON時)~最大38時間(NC OFF時)となっている。
このように見ると何か微妙に見える訳だ。まあ、あくまそういう用途で見ればである。
<用途としてはカジュアル?>
今回はソニーで比べているが、他のメーカーでもヘッドホンを長年開発しているメーカーなら、今回のDolby製品よりスペックだけで見ても良いものは多い。そう考えると、この製品は「音」で売っているというより、ブランドイメージを欲する人向けなのだと分かる。
実際に、機能性としてApple SiriやGoogle Assistantの制御に関するコマンドの搭載や、メディアコントロールなどをタッチジェスチャーでサポートしている辺りを考えると、狙っているのが若者を中心としたスマホユーザーであることが明確だ。彼等の中には、単に音が良いよりも操作性の新しさや、ブランドやデザインも含めた性能を求めるケースが多いからだ。
要は、コストパフォーマンスや突き抜けた何かよりも、とにかく良さげなもの(面白そうなブランド)を買うと言う点で見れば、面白い品になる訳だ。そこをDolbyは狙ったのだろう。
<増えるライセンスメーカーのハードウェアビジネス>
MicrosoftやGoogleのようにソフトウェアや知的財産をライセンスするメーカーの直接製品販売が増えているのは、少し気になる動きである。これは、即ちこの手のビジネスがそろそろ曲がり角を迎えていることを意味する。
要は、新規にライセンス出来るメーカーが減り新しくライセンスを生み出してもあまり売れない流れも出てきているのだろう。そのため、ハードウェアを自社で設計して販売する流れも模索しているのだと思われる。
それは、当該市場が成熟したということを意味する。
今後も、こういうビジネスは増えていくかも知れない。
<問題はバッテリー交換かな?>
この製品を長期的に使う目的の場合、最大の問題はバッテリーの保守である。端的に言えば交換に掛かるコストと交換してくれる期間だ。だいたいリチウムイオン電池は2年~5年で使えなくなる。例え使えても、持続時間が殆ど無くなり、ワイヤレスの体を無くすことも多い。
その時に、バッテリー交換が必要になるわけだが、実はヘッドホンという品物は使う人なら結構頻繁に使うことが多く、修理に出して数日とか数週間とか待てないと言う人も多いのである。
そうすると、買い換えることになる訳だ。これが、交換可能な単三形や単4形なら市販の充電池やアルカリ乾電池でも動くのだが、専用で保守対応だと、同じ型番やサイズの電池がなければ、自分で交換することも出来ない。
結局、工賃と送料を考えると、新しい物の方が品質がよいケースもあり、処分することになるというパターンである。
実際に、それに陥った経験がある人は、ヘッドホンではまだあまり多くないだろうが、以前から使ってきた人だと、いくつかそういう製品が転がって、もう無理だワイヤードに戻そう等と思っている人もいるかもしれない。
ちなみに、一部の製品は保守が終わると特殊な形をしたバッテリーの提供も終わるので、二度と動くことはない。
その1人が私だったりする。正直な話、ヘッドホンに限ったことでは無いが、ワイヤレス製品のバッテリーは少なくともある程度規格統一をはかって欲しいと思う。壊れていなければ、バッテリーだけは交換してもらえるとか、そういう形を作らないとゴミが増え続けるだけだ。使い捨てプラの問題が今は話題になっているが、バッテリーも今の消費社会では大問題だろう。
まあ、これはDolbyに限ったことではないが……。
これを選ぶなら、音より全体としての使い勝手(操作性)や装着した際のかっこよさなどそういう部分も含めて、評価する人向けかもしれない。後は、Dolbyは素晴らしいと思っている人ぐらいだろう。Dolbyが設計しているため装着感などが悪いということはまずないと思うので、納得出来ないほど品質が低いと言うことはないだろうが、音だけで見るならスペックだけでも結構微妙だ。
殆どイコライザーだけで制御するんだろうな……でもサラウンドと言っても、Dolby Audioの転送機能ないけどという矛盾が潜んでいる。Dolby HeadphoneやVirtual Dolby Atmos、Dolby Virtual Speakerのサラウンド効果を十分に実感している人なら、満足いくのかな?
しかし、お値段が599米ドル=日本円で68,000円相当なので、もし発売されれば75,000円~90,000円ぐらいだろうか?というのは、流石に気軽に試せる商品でもないというのも、なかなかの強気である。やはり、ターゲットが心酔者なのだろうか?
ナンダコレ……ぐらいに周波数のレンジが狭いのは、BTなのにLDAC対応していないからだろう。さらに、Dolby Audioを直接転送するようなモードもないので、確実にイコライザー頼みである。
まあ、最初のモデルとして市場での評価を調べるつもりなのか?または、ソニーなど他のライセンスを持つメーカーに気を使ったのか分からないが、モニター系のヘッドホンやソニーのサラウンドヘッドホンを導入している人が、敢えて選ぶものでは無さそうだ。
バッテリーの持続時間も10~15時間(15時間は省電力モード時)と短いのも痛いところだ。
値段もものの割に高いし……バッテリーの保守とか、何年やるつもりなのだろうか?
https://products.dolby.com/dimension
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1153546.html
<サラウンドで選ぶなら>
MDR-HW700DSの方が、映画などを見るには良いだろう。但し、テレビとレコーダーやゲーム機と繋ぐ場合である。もちろん、スマホともHDMI映像出力対応のType-C端子なら繋ぐことが出来るが、ちっちゃな画面で使うような代物ではないという点には注意が必要である。
https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-HW700DS/
<音質とパフォーマンスで選ぶなら>
WH-1000XM3の方が格段に再生周波数帯域は広い。これは、LDACに対応しているため、LDAC(990Kbps)利用時には40KHzまで対応し、添付のステレオミニプラグを使えば、ワイヤードでも使うことが出来るため、4Hz~をサポートしている。
https://www.sony.jp/headphone/products/WH-1000XM3/spec.html
ワイヤレスで密閉型ヘッドフォンを買うなら、ワイヤレス/ワイヤード兼用を買った方が使用シーンは広がる。ちなみに、この製品のバッテリー持続時間は24時間(NC ON時)~最大38時間(NC OFF時)となっている。
このように見ると何か微妙に見える訳だ。まあ、あくまそういう用途で見ればである。
<用途としてはカジュアル?>
今回はソニーで比べているが、他のメーカーでもヘッドホンを長年開発しているメーカーなら、今回のDolby製品よりスペックだけで見ても良いものは多い。そう考えると、この製品は「音」で売っているというより、ブランドイメージを欲する人向けなのだと分かる。
実際に、機能性としてApple SiriやGoogle Assistantの制御に関するコマンドの搭載や、メディアコントロールなどをタッチジェスチャーでサポートしている辺りを考えると、狙っているのが若者を中心としたスマホユーザーであることが明確だ。彼等の中には、単に音が良いよりも操作性の新しさや、ブランドやデザインも含めた性能を求めるケースが多いからだ。
要は、コストパフォーマンスや突き抜けた何かよりも、とにかく良さげなもの(面白そうなブランド)を買うと言う点で見れば、面白い品になる訳だ。そこをDolbyは狙ったのだろう。
<増えるライセンスメーカーのハードウェアビジネス>
MicrosoftやGoogleのようにソフトウェアや知的財産をライセンスするメーカーの直接製品販売が増えているのは、少し気になる動きである。これは、即ちこの手のビジネスがそろそろ曲がり角を迎えていることを意味する。
要は、新規にライセンス出来るメーカーが減り新しくライセンスを生み出してもあまり売れない流れも出てきているのだろう。そのため、ハードウェアを自社で設計して販売する流れも模索しているのだと思われる。
それは、当該市場が成熟したということを意味する。
今後も、こういうビジネスは増えていくかも知れない。
<問題はバッテリー交換かな?>
この製品を長期的に使う目的の場合、最大の問題はバッテリーの保守である。端的に言えば交換に掛かるコストと交換してくれる期間だ。だいたいリチウムイオン電池は2年~5年で使えなくなる。例え使えても、持続時間が殆ど無くなり、ワイヤレスの体を無くすことも多い。
その時に、バッテリー交換が必要になるわけだが、実はヘッドホンという品物は使う人なら結構頻繁に使うことが多く、修理に出して数日とか数週間とか待てないと言う人も多いのである。
そうすると、買い換えることになる訳だ。これが、交換可能な単三形や単4形なら市販の充電池やアルカリ乾電池でも動くのだが、専用で保守対応だと、同じ型番やサイズの電池がなければ、自分で交換することも出来ない。
結局、工賃と送料を考えると、新しい物の方が品質がよいケースもあり、処分することになるというパターンである。
実際に、それに陥った経験がある人は、ヘッドホンではまだあまり多くないだろうが、以前から使ってきた人だと、いくつかそういう製品が転がって、もう無理だワイヤードに戻そう等と思っている人もいるかもしれない。
ちなみに、一部の製品は保守が終わると特殊な形をしたバッテリーの提供も終わるので、二度と動くことはない。
その1人が私だったりする。正直な話、ヘッドホンに限ったことでは無いが、ワイヤレス製品のバッテリーは少なくともある程度規格統一をはかって欲しいと思う。壊れていなければ、バッテリーだけは交換してもらえるとか、そういう形を作らないとゴミが増え続けるだけだ。使い捨てプラの問題が今は話題になっているが、バッテリーも今の消費社会では大問題だろう。
まあ、これはDolbyに限ったことではないが……。
これを選ぶなら、音より全体としての使い勝手(操作性)や装着した際のかっこよさなどそういう部分も含めて、評価する人向けかもしれない。後は、Dolbyは素晴らしいと思っている人ぐらいだろう。Dolbyが設計しているため装着感などが悪いということはまずないと思うので、納得出来ないほど品質が低いと言うことはないだろうが、音だけで見るならスペックだけでも結構微妙だ。
殆どイコライザーだけで制御するんだろうな……でもサラウンドと言っても、Dolby Audioの転送機能ないけどという矛盾が潜んでいる。Dolby HeadphoneやVirtual Dolby Atmos、Dolby Virtual Speakerのサラウンド効果を十分に実感している人なら、満足いくのかな?
しかし、お値段が599米ドル=日本円で68,000円相当なので、もし発売されれば75,000円~90,000円ぐらいだろうか?というのは、流石に気軽に試せる商品でもないというのも、なかなかの強気である。やはり、ターゲットが心酔者なのだろうか?
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■ノイズキャンセリング機能をユーザーの装着状態や環境に合わせて最適化する「NCオプティマイザー」ヘッ

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