更新が開始された記念?Windows 10 October 2018 Updateの仕様表。

Windows10 Octorber 2018 Updateが停止してからもう1ヶ月を過ぎるが、データ消失の不具合が出てからの時間は予想以上に掛かったといえる。厳密にはあれから新しい深刻な不具合が散見されてしまい、更新タイミングが徐々にズレてここまで来てしまった。ようやく更新が再開されたようだ。
https://japan.cnet.com/article/35128615/

これほど時間が掛かった辺り、市場にバレずにひっそり修復されたであろう未知の不具合もいくつか消されているだろう。まあ、リベンジで失敗したら評判は更にがた落ちなので、これだけ時間を掛けただけはあるはずだろう。


さて、そんなWindowsの基本仕様表比較を毎回恒例で公開する。あくまで、APIや動作要件などの部分に限られるので、それほど凄い差はないが、今回はサーバーやLTS製品も更新される見込みなので一部の人にはこの要件が重要かも知れない。

尚、画像の解像度は2270×1779である。容量は、857KB(1MB未満)のはずである。
PCでは1回画像リンクがあり、もう1回クリックすると元画像になる。
画像


実を言えば、前回からいくつか変わった点がある。
その代表例がサポート期限なのだが、前回からこの項目を追加し、それ以前は別で公開していたような気がする。
問題は、この項目の期限が実は総じて延びたり、変わったりしている。

何だよ。うそ書いたのかよ~って言われても困るので一応説明すると、私もマイクロソフト社のライフサイクルサポートシートを閲覧して保守期間を書いているのだが、マイクロソフト社がコロコロコロコロ、おむすびころりんのセリフかというぐらいに変わっていった結果である。

過去のシートまでは変える気力がないので、ここだけ変更している。ちなみに、次のバージョンが出たらO2018U(1809)辺りのライフサイクルポリシーがまた変わっているかも知れない。今回1ヶ月以上も遅延しているから、そういう可能性も無きにしも非ずだろう。

今回APIの部分で、ある程度多くの人が期待出来そうなのは、Geforce RTXが搭載したDirectX 12 with Raytracing(レイトレーシング)技術への対応ぐらいだろうか?

それから、セキュリティソフトがProtected Processに準拠しないとセキュリティセンターがウィルス対策ソフトを認識しないので、Windows Defenderも二重起動するという部分も比較的重要な点である。(ちなみに、Windows 10 October 2018 Update対応のセキュリティソフトはこのパッチを既に提供済みである)

後は、今回Anniversary Update以来のLTS版(Windows SV/EE 2019シリーズ)が登場することぐらいが重要な点だ。だからこそ、今回はさほど更新点が多くなかったはずだが、躓いてしまったのである。

いや、目玉になるはずだったSetsまで採用取り消したというのに。

ちなみに、Setsの復活は次のInsider Previewでも今のところ復活していないので、何らかの簡単に回復出来ない問題があったと思われる。


<次のビルドは2019年3月~4月だが……>

尚、次のビルドは2019年3月~4月の予定だが、今回の不具合もあり今後流れを再び切り替える可能性も否定できない。最近は機能更新に消極的な印象を持つ人も増えていて基本的に無料なら、急いで機能を増やさなくても良いんじゃないかという発想も強まっている。

その辺りを考えると、来年から再来年辺りで更新間隔を再び切り替える可能性は大いにあるだろう。というより、RS1のEnterprise保守が未だに延長されている辺りを見ると、思った程保守を一元化出来るプロセスにないのは明確だろう。

多分当初目指したのは今のAndroidがやっている最新版が出てから後ろ2世代保守のような流れだったが、結局サイクルが短すぎるので、企業からは不評で2世代→4世代になってしまっている。これとは別にLTS保守があると実質保守を完全に切ったのは未だにNovember Update(2015年秋)のみである。

Feature Updateはメジャーアップデートは違うので更新にそれほど検証は要らないとはいえ、いわゆる昔で言えばService Packに相当する変化や、メジャー更新に相当するカーネルの変更も行われたことも何度かある。

この伸びるET/EDサポート期間を考えると、マ社が半年サイクルをどこかで改める動きをもつ可能性は高い。
まあ、Windows10のサポートフェーズで約束した2020年まであと2年を切っており、そこまでは意地でも頑張るという可能性もあるにはあるが……。

意地(会社のメンツやプライド)と市場が求める実利(使い勝手や安心、保守のサイクルの安定)でどちらが勝利するかだけの話だろうが、既に後ろのサポートをこれほど伸ばしている中で、最新版のサイクルを維持する理由が今のマ社にあるとは思えないので、さっさと1年周期にでも変えてくれた方が市場からは喜ばれるだろう。









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