次世代規格802.11axは「Wi-Fi 6」……Wi-Fi1、2、3はどこに?表もあるよ。

ITmediaやCENTなどが記事にしているが、Wi-Fi AllianceがIEEE802.11ax対応製品をWi-Fi 6というブランド呼称にすると決めたようだ。それに伴い、IEEE802.11acは5に、IEEE802.11nは4になるらしい。1から3は欠番のようだ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1810/04/news055.html
https://japan.cnet.com/article/35126518/

<1-3は何故欠番なのか?>

何故1-3は欠番なのかというと、それはそれ専用の無線機が既に殆どないからだ。いや厳密に言えば、NikonのCoolpix P1000みたいに子機側にはWi-Fi 3(b/g)に相当する製品が存在するが、この親機として考えると、既にa/b/g専用の製品が新規に売り出されることはない。

だから、1-3は欠番になったのだ。

あれれ、IEEE802.11にはbの前にIEEE802.11という規格がなかったかい?という人もいるだろうが、それについても説明すると、Wi-Fi Allianceが動き出した頃には既にIEEE802.11は運用が終わり廃止されていたため、これは1番目になることはない訳だ。

そこで、IEEE802.11a/b/gのいずれかが1番目、2番目、3番目とした場合にそのあとに出たn/ac/axが4、5、6と命名したわけだろう。

他にも、規格順序だと1番はb、2番はa、3番はgだが、並べ順だと1番はa、2番はb、3番はgになるとか、2.4GHzを優先すると1番はb、2番はg、3番はaの方がいいんじゃないかと、議論になった可能性も否定はできない。

下の表を見れば分かるが、a/b/gはアルファベットの命名規則と登場順序が逆になっていたり、周波数帯域が違うので、下手に数字で示すのは好ましくないのだ。それに、Wi-Fi Certifiedで性能を示すようになったのは、n以降なのでわざわざ1-3を示す必要もないなども理由として挙げられる。

画像



<販売側が売りやすく>

これ、分かり易くなったので消費者にとって良いと思われがちだが、実は売る側にとって高く売るのに効果的という点もある。数字が増えていくと、性能が高く見えるからだ。まあ、スマホのカメラ数が増えれば綺麗なのが確か(実際に得手不得手があり必ずしもそうとは限らない)だと思うのと同じだ。

売る側に取っては、数値として数値が増えると高性能とか、数値が減ると良いとか、そういうのは売りやすい。それを反映したのが、今回のWi-Fi Certifiedの見直しだろう。今後は、販売する側には楽になるだろう。


ちなみに、IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)の策定は、まだ終わっていない。ただ、今回6を策定したと言うことは、Draft対応の製品投入が本格的に始まるのだろう。即ち、Wi-Fi 6の機能を先行実装したほぼaxの無線親機(国内では無線ルータが殆ど)が投入されるのだろうと考えられる。

来月頃から出てくるのか、それとも来年早々なのかは分からないが、WPA3とセットで一気に展開されるだろう。
ただ、正規規格の策定は、来年初頭以降になる予定である。まあ、Draftでもファームアップで対応するだろうから、困る事はないと思われる。











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