Windows10 April 2018 Update、更新時間、手順、更新時不具合

遂にWindows10 April 2018 Update(A2018Uまたは1803)が解禁された。

-本アップデートで削除される機能-

今回のビルドアップでは、次の機能が削除される。

・ホームグループ共有

使っている人がいる場合は、この機能は使えなくなるので注意して欲しい。


<Windows10 April 2018 Updateと過去バージョンのコア仕様比較>


尚、これまでのW10ビルドとのコア仕様差は以下のようになる。
これが、互換性に影響を与えるかも知れない仕様の差ということになる。尚、以下の画像は解像度がかなり大きいので注意して欲しい。
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-アップデート通知を遅らせる(Proのみ)-

尚、更新の最終フェーズでは確認が表示される仕組みが保持されているのだが、この確認も出さずに更新を止めたい場合、Windows 10 Proまたはアップデートを管理するフリーソフトが必要となる。Pro環境では以下の設定を行うことで、更新開始を遅らせることが出来る。(以下は120日遅延設定)

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<更新バージョン>

今回のアップデート名称は、[Windows 10、バージョン 1803 の機能更新プログラム]である。(以下図)

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-更新前準備-

更新前準備として、利用している全てのユーザー環境(アカウント)で以下の設定が出来ているかだけは確認しておいた方が良い。極端に古いビルドのストアが入っていると、希にストアアプリが全て壊れてしまうことがある。(クリーンインストールするか、前のバージョンに戻さない限り回復は不可能になります。AppInstallerのバージョン互換がなくなるせいかな?)
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また、市販のセキュリティソフトは一時停止や終了しておくのが好ましい。


<更新前作業は結構掛かる>

現在Intel Atom x5 Z8350/LPDDR3-4GB/eMMC HS200-128GB(ECS LIVA TE10EA3-128G)とAtom-Z3735F/2GB/64GB(32bitOS-CLIDE W10A)のタブレットで更新中だが、

まず、ダウンロードと適用前更新(設定アプリのWindows Updateの画面で行われる作業)の時間は以下の通りとなる。この行程では若干PCの動きが遅くなるかも知れないが、他の作業を継続することが出来るので、多くの人は気が付かないだろう。

Update 初期化が3~5分
Update 準備が5~12分
Updateダウンロードが、タスクマネージャー確認値-80Mbps平均で8分(35Mbps平均のW10Aで凡そ14分ぐらいかな?)
設定アプリ上でのアップデートは約70分(W10A)~120分(LIVA)ぐらいである。
インストールは77%で約45分~1時間待たされた。尚、壁は10%台に1度、22~25%に一度、62%前後に一回、75~77%に盛大にひっかかるタイミングがある。

驚いたのは、32bitWindows10であるZ3735F(W10A)の方が快適に更新されていることだろう。逆に、Z8350(LIVA)は更新時間換算だと倍以上掛かった。これは、64bitOSというのもあるがメモリー容量が4GBあるため、サービスホストが分離しており、メモリー消費やランダムアクセスの効率性能が悪いのだろう。

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ここまでは、Windows再起動前のステートであり、他の作業も出来る。(ちなみに、これは何も作業せずに確認した時間である)尚、SSD環境や、Atomではない高性能なCore i7 8700などの環境ではもっと短時間で終わるだろう。


<再起動の設定は慎重に……>

ここまでの処理が終わると、邪魔くさいポップアップメッセージが最前面に表示される。
しかも、バックグラウンドをグレイ処理して、ポップアップは移動できないタイプになっているので、非常に邪魔くさいことを覚悟した方がよい。

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尚、それぞれ設定を選んだ場合の動きは以下のようになる。(画像は2018年5月1日-12時10分差替)

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「後で更新」や、「更新日指定」をしたのに、上記のようにシャットダウン時に「更新して○○」が出る仕様はそろそろ何とかして欲しい。

<不具合っぽい症状>

1-指定時刻設定を行った場合、再起動時(更新して再起動ではなく、普通の再起動時)に個人情報の扱いに関するセキュリティ設定(Cortana、位置情報、エラーデータ、広告の設定など)を確認する画面が表示されることがあります。異なるステート選択設定で2台(W10AとTE10EA3)同時に作業し、1台のみで再現しているため、条件は不明ですが何らかの考慮バグがあるのかもしれません。実害はないと思いますが、初回のセットアップの画面が先走って出ることがあるのでもしそれに当たった場合、再起動時に驚かないように。(OSバージョンが更新されているわけではありません)……どうもこのような画面は、1803では本来出ることがない画面のようだ。


2-これは仕様なのかもしれないが、時間指定を行った後に、再起動を掛けて、その後、再起動オプションの時間指定をオフにすると、グレイアウトし、この時間を再セットして変更することが出来なくなった。というのも書いておく。
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尚、後で通知する設定だと、確認の通知が来る前にオンにすることが出来る。
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とりあえず、この辺りの問題は、お約束の考慮不足だろう。直接的な実害はないが、再起動オプションの日付指定を一度無効にすると、グレイアウトするというケースがあるのは、気をつけて欲しい。これをやっちゃうと、アクティブ時間を過ぎたタイミングで、更新が勝手に掛かる恐れがある。



<再起動後の更新時間は如何ほど?>

再起動の更新構成は、100%になるまで約2~5分程度で終わるが、これで終わりではなく
一端再起動が掛かり、実際の更新フェースが開始される。

ここからは、何の作業も出来ない。AC電源(バッテリーで作業しないでください、バッテリー切れになるとデータが消える恐れがあります。)に繋いだ状態で、ひたすら画面を見ながら待つことになる。


再起動は30%から40%の間に1度、75%辺りの間に1度の2回である。Insider Previewでも同じだったので、どのPCも原則2度の再起動だと思われる。
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尚、CLIDE W10A(最初からWindows10モデル)では、上下逆さまにひっくり返るジャイロドライバーが相変わらずインストールされるので、最新のリファレンスドライバーに置き換わる仕組みは変わっていないと思われる。FCUが登場した後に、格安タブレットなどを購入した人は、こういう問題が出ることも結構あるので、気をつけて欲しい。それ以前から経験しているアップグレードユーザーや、格安ユーザーは更新後に正常なドライバーに戻す定例のロールバック作業が必要になるだろう。


ハードの故障や予期せぬドライバ不具合などがないという前提で、既存のPCは40分~2時間ぐらいで考えれば、終わっていると思う。一部のステートが再起動前に移っているので、ちょっとばかり早くなっている環境もあるかもしれないが、殆どの環境ではあまり差は無いか、遅く感じるだろう。


これは、最新のハードウェア世代に最適化したことで、早くなった反面、処理工程はより演算が増え複雑化している側面があるためだ。


<アップデート完了後の設定とかいろいろ>

セットアップが終わると、以下の画面になる。

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ログイン画面の下にある2つのアイコンは、パスワードの強化設定(Helloを使うなど)を行うためのものである。
Pin設定をしていないと、Windows Defenderに設定不足のエラーが上がる。(まあ、特にアカウントにカード情報などを入れていないなら、無視をクリックしておく方が良いだろう。)

初回ログイン時には、これまでと同じようにEdgeが起動する仕組みである。
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OSの更新後ビルドバージョンは、17134.1となっているが、Insider Previewの方は既に17134.5であることを考えると、Update後の近いうちに追加の更新があると思われる。

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ここからは、更新後の互換設定や機能追加に伴う設定の確認が出てくる。

以下は、今回削除されるHomeGroupの設定が破棄されたことを伝えるメッセージが上がる。

ホームグループ機能を使っているユーザーは、このメッセージが出てくるだろう。今後の共有はWindowsXPや2000までで使っていたのと同じように共有を掛ける流れになるだろう。
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続いて、Windows Defender Security Center(旧Windows Defender)の仕様である。
Windows HelloのPin設定(セットアップ)を求める通知が上がる。これは、Helloを使う予定がないなら、無視しても構わない。設定は、設定アプリのアカウントでも行えるので、あえて今やらないといけないかというと……当該パソコンで利用する情報次第だろう。

また、環境によってデバイスの正常性にエラーが出ることがある。私の使うTE10EA3は年中出ているので、気にしていないが、これは一部ドライバの正常なインストールが完了していない時に警告として表示される。

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以上のようになる。まあ、ドライバ周りの不具合は、1803への更新時点で置き換えられる適正なドライバがなければ、全て上記のSecurity Centerに上がってくるだろう。ここで消えているドライバがあるなら、メーカー製の場合は、一度ロールバック(前のバージョンのWindows 10に戻す)した方が良いかも知れない。

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尚、発生した不具合や発生している不具合に関する情報は、以下に纏める予定である。
https://poweruse.seesaa.net/article/201805article_2.html
https://poweruse.seesaa.net/article/201805article_3.html
https://poweruse.seesaa.net/article/201805article_5.html

-通行人様-

コメントありがとうございます。 こちらのミスです。i5-4590のことです。ご指摘ありがとうございます。
修正は、今の所予定していないので、頭の中で、変換していただければと思います。






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この記事へのコメント

通行人
2018年05月01日 23:17
Windows10のハードウェア/API機能要件に記載の
「デスクトップ Core i7-4590」の表記はi7またはi5 4590以上の意味ですか?
通りすがり
2018年07月12日 15:47
84%の壁もありますね。
84%で15分から20分待たされました。

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