4K時代のプロ向けディスプレイは有機ELに変わるのか?

ASUSTekがProArt PQ22UCという21.5型4K OLED(有機ELディスプレイ)を発表した。
これは、CESに出展するようだ。
JOLEDの印刷ディスプレイで、白色有機ELを発色させてフィルターを透過させるLGのフィルター方式とは異なる。そのため輝度が高くなるだろう。一方で、白色OLEDベースより時間経過時の色差劣化は早くなるはずだ。要は、時間比ではカラーバランスが崩れやすいということだ。
そこをどの程度延ばしたかがJOLEDのディスプレイ評価に影響を与えるのは確実である。

このディスプレイは、次のような仕様となっているようだ。

RGBを全てフィルターレスで自発する完全自発光方式である。
DCI-P3カバー率99%
応答速度は0.1ms
1,000,000:1(100万:1)のネイティブコントラスト比(ダイナミックではないコントラスト比)、
ディスプレイの重さは2.2ポンド(約998g/凡そ1kgかな?)であるという。
接続端子は、USB Type-C/MicroHDMIに対応するようだ。

これにJOLEDが以前発表した仕様を加えると、
350㏅/㎡
1.3mm厚
パネルの純粋サイズは478.1×268.9×548.5mm
JOLEDのベースパネルは500gなので背面補強とインターフェースコントローラーを付けて、重さは倍になっていると思われる。

という製品になる。どうもビジネスでも持ち運んで使えるほどという理由もあるようでキャリングケースが付属するようだ。そこにケーブル類もしまえるという。

ちょっと、この大きさで4KのOLEDディスプレイはちょっと興味がある。しかもテレビじゃないのが良い。値段はたぶん相当程度高いだろうが、安かったら試して見たい代物である。
http://edgeup.asus.com/2018/monitors-made-for-travel-proart-pq22uc-zenscreen-go/
https://www.j-oled.com/news/press/2017-1205/

とはいってもスマホ以外に使われる自発RGB OLEDはXEL-1以来と言ってもよい。結局、RGBの素材で輝度寿命にばらつきがあるため、時間が経過するほどトーンカーブがズレていくという問題がXEL-1ではあった。
それがこの製品ではどこまで持つか……やはりそれがある程度見えてこないと、爆発的に売れることはないだろう。ただ、フィルターレスになったので、平均消費電力は下がるかもしれない。


-通りすがりさん-

ご指摘、ありがとうございます。内容は修正いたしました。XEL-1の記事を何度も読んでいながら、完全に脱けていたようです。
ソニー方式はマスク(型)を使った蒸着方式だったため、RGB分離でもドットに色むらが出ることがあり、色純度調整用フィルターを入れて調整していたようです。印刷方式ではこれが発生しにくく、高精度に濃度を調整できるため、フィルターレスになったようです。

通りすがりさん、ご指摘ありがとうございました。






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この記事へのコメント

通りすがり
2018年01月05日 14:10
XEL-1はRGB自発光素子+カラーフィルター方式ですよ。

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