Fall Creators Update不具合、変更点Part③-タッチキーボード、不正ゲーマー対策

タッチキーボードの復活方法を追加しました。


Windows10 Fall Creators Updateでは、タッチキーボード(日本語)の仕様が変更された。これまで、フルキーボードモードがあったが、これは日本語版では廃止された。また左右分割のエルゴ(ノミック)キーボードも廃止されている。これは利用する人がほとんどいなかったからだろう。

[Ctrl]+[C]などのショートカットコマンド入力もタッチキーボードでしていた人には、残念かもしれない。これは、タッチパッドボタンを追加しているので、それで何とかカバーしてくださいということかもしれない。

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まあ、選択できるキーボードの種類が4項目しかないので、その影響で外れたというのが、現実かもしれない。
5項目にでもなれば変わるかもしれない。個人的にはスマホとは違いWindowsでShiftやctrl、Escキーがないのはちょっと生産能力が落ちそうだ。出来ればファンクションも欲しいぐらいなのに。私は文字入力時にF6(かな無変換)、F7(カタカナ)やF8(半角)、F9(日本語を英数に戻す)をよく使うからだ。そのお陰で、ATOKやIMEにない単語も速やかに入力できるが、まあ、ファンクションは使わない人も多いので、一般的なスクリーン系のキーボードには搭載されていない。


フルキーボードの代わりになるのは、スクリーンキーボードだが、設定の簡単操作の中にあるキーボードから、スクリーンキーボードを有効にする必要がある。元々これは一つのアプリケーション(ユーティリティ)として起動するものであり、タッチキーボードほどの使い勝手は無い。

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タブレットで、フルタッチキーボードを使っていた人は、この辺りに少し戸惑うかもしれない。

-2017年10月21日不具合情報-

私が使っているW10AとTE10EA3にはATOK2016がインストールされているが、それに関して問題を書いておく。下の図のように元々タッチ入力では、4つのモードがIMEの種類を問わずに選べた。そこには手書きモードもあった。
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しかし、今回のFall Creators Updateを使っている間に、ATOK2016では簡易キーボードしか選べなく無くなった。手書きも出来ないのだ。まあ、それは仕様だと言えばそうなのだが、解せないのは何らかの条件があるのか、たまに他のキーボードモードが表示されることがある。←ようやく使えるタイミングが分かったので書いておく。どうも再起動時にATOKが選択されていると選べるが、上記の問題が発生するからとIMEに設定を変えて、戻すと表示されなくなるようだ。MS-IMEしか使うなということだろうか?

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本当に稀な上にスクリーンキーボードが死んでいる訳で、スクリーンショットも取れていないが、MS-IME以外を利用した場合のタッチキーボードはストレスになる程度に酷い。
しかも、他のキーボードモードを選び、キーという文字の「ー」を入力して、ボードと入れると、きぼどーーになることに気が付いた。どうも、入力したはずのーが、後から入力した文字の後ろに下がる現象のようだ。何だそれ?という症状だが、2度発生したので条件は分からないが、時よりあるようだ。

キーボードがまともに動かないため、スクリーンショットを取る余裕もなかったが、
タブレットや2in1PCで、ATOKを使っている人は、暫く様子を見た方が良いかも知れない。

さらにもう一つあるのが、FirefoxではATOK2016時のタッチキーボードから検索ボックスへの仮名入力が出来ないことにも気が付いた。そういうアプリが他にもあったような気がしたが、これまで少しおかしくても、急ぐことはキーボードを繋いでやっていたので、今になって気が付いた。

このOS思った以上にアプリケーション系の対応が必要なものが多く、危険なものかもしれない。


<アンチチート機能>

The Vergeの記事として、Windows10 Fall Creators Updateにはゲームに対するアンチチート機能(不正抑止機能)が内蔵されたと書かれている。現状ではタイルゲームアプリ(UWP)のみで、一部のチートツールを検知すると、開発者に警告する仕組みがあるようだ。まあ、Win32/64対応ではないので、大半の既存ゲームには影響ないと書かれているが、将来が楽しみな機能である。

ゲーマーや開発者にとっては嬉しい話だろう。一方で、これまで不正な行為で稼ぎを得ていた人は、今後それが出来なくなっていくかもしれない。裏を必死に探すのだろう。これは、良い機能である。
https://www.theverge.com/2017/10/19/16503452/microsoft-windows-10-fall-creators-update-trueplay-anti-cheat-gaming


私が使っているタブレット環境での安定性は今のところかなり高い。リソース消費も少し減ったような気がする。これは、たぶん一部のレガシーコードが消えたからだろう。一方で、Windows Update関連のプロセス違反がイベントビューアのアプリケーションログに大量に上がっているのが気に掛かる。
特に、目に見えた不具合が起きている訳では無いのだが、良い気分ではない。


尚、深刻な不具合は海外でも現状では、Creators Updateほどないようだ。
これは、更新を控えているユーザーもそれなりに多いことと、Creators Updateに比べると変更点は軽度に抑えられていること、後は表向きの不具合はIPでほとんど消えているというのもあるだろう。問題は、これから数ヶ月たってから、深度の高い不具合が出てこないかどうかだ。


-各ソフトウェアメーカーは概ね静観状態-

最後に、各ソフトウェアメーカーは今回、Fall Creators Updateの登場前の段階では対応情報を公開していないケースが多い。これは、影響が少ないというのもあるのだろうが、正直対応を明記したくないというのもあるのだろう。
これ、対応を明記すると未対応ならいつ頃対応なのかを報告する必要があるし、対応済みだとWindowsの不具合でメーカーにおかしいと連絡がある恐れもある。だから、書きたくないのだ。暫く、情報弱者のHomeユーザーにでも使って貰い、今使っている人からフィードバックを集めて、Fall対応の累計更新を後に掛ける可能性が高い。

即ち、安定を求めるなら自分が使っているソフトウェアの対応情報を確認して、それらの情報が出てからアップデートした方がよいだろう。

まあ、これも過去に書いたように概ね予想通りだ。更新間隔が狭すぎる上に、OSの安定性に対する懐疑心も高まっており、ソフトウェアメーカーもドライバメーカーも登場時点で対応させるのは、サポート期間中(1年~2年前後)のWindows10モデルに集約してきている。

まるでスマートフォンになったみたいだ。いろいろと既成事実を積み重ねているように見えて、Windows10.1や11が登場する頃が怖い。


-不具合かもしれない現象(解消済み)-

まだ1回だけしか発生していないが、CLIDE W10Aで、MMCの権限エラー(証明書エラー)が発生し、デバイスマネージャーが起動できなくなるトラブルが起きた。画面のハードコピーを取っておけば良かったが、1度だけなので、一通りの動きを見て、再起動してからは発生していない。

LIVA TE10EA3では兆候もない現象なので、何らかのソフト及びハードウェア依存による症状だと思われる。まあ、BMA2x2ドライバのロールバックなども行っているので、それ絡みかもしれないが、イベントログ上はそれに関連するログが上がっていないため、詳しく調べることも出来ないのが、悲しいところだ。

次に発生したら、不具合扱いにするつもりだ。

現象の原因が発覚したので書いておく。どうも、ファイルシステムの一部に破損(不整合)があったようだ。
これによって、一部のファイルへのアクセス権限エラーが起きていたと思われる。こういう症状が出た場合は、チェックディスクを行うことをおすすめする。繰り返し発生するようならハードディスクやSSDが壊れている可能性もあるので、注意して欲しい。


-とおりすがりさん-

コメントありがとうございます。私も苦労しています。Windowsはタッチキーボードもフルキーボードの方が明らかに使いやすいですから。正直、この記事を書いていないならCUに戻したいレベルです。
どこかで改善されると良いのですが……

-nさん-

コメントありがとうございます。本当にFall Creators Updateのキーボード変更は不便ですよね。私も戻そうかと何度か迷いましたが、この記事も書いているし、トラブルが怖いので戻しませんでした。過去のトラウマで……ここでも過去に書いていると思いますが、10AU時代の失敗と、Insider Previewで戻せなかったことがありましたので。突き進み続けています。戻さなければならない可能性を考えるなら、更新前のバックアップがこのOSは必須という酷いOSです。AndroidやiOSの方がきっと安全ですよ。

最終的に私が使っている対応策を一応書いておきます。というか、ログインの段階ではフルタッチキーボードが使えるので、それを継続して使う方法を探しているのですけど……まだ見つからないので対処療法です。(見つかれば、ここに書きます。)

私が使っている方法は、スクリーンキーボードをタスクバーやスタートメニューにピン留めしておく方法です。
特にタスクバーにピン留めすると、似たような使い方が出来ます。
ただ、このスクリーンキーボードはディスプレイの90度回転をさせたときに、画面サイズに合わせて縮小はするが、元のサイズには戻らないという欠点があります。また、Page Downキーなどが邪魔です。
そのため、画面回転がかかるタブレットで使う場合は、横または縦(たぶんこのモードで使うのが最適)表示のどちらかだけでスクリーンキーボードを使うなど工夫が必要です。
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<フルタッチキーボード設定手順>

セキエイ様情報ありがとうございます。


内容を確認し簡易テストではATOK2016も正常に動作しましたので(現在テスト中なので問題があれば別記します)、危険のない簡単な設定方法を公開します。
まず[メモ帳]を開いてください。

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以下の赤字の文字列をコピーしてください。


Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\TabletTip\1.7]
"DisableNewKeyboardExperience"=dword:00000001




上記の赤字の部分をメモ帳に貼り付けます。貼り付けると以下のようになります。以下図以外の文字が入ることがないようにしてください。

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これを、[Ftouch.reg]という名称([ ]は除いてね!)で[デスクトップ][ファイルの種類(T):]の項目を[全てのファイル(.*.)]保存します。
保存の際には、[ファイルの種類(T):]の項目を[全てのファイル(.*.)]に必ず設定してください。大事なことなので2回書いています。

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後は、デスクトップ上に出来た[Ftouch.reg]または[Ftouch]をダブルクリックして実行してください。(ファイルアイコンが下記のレジストリーアイコンではない場合や実行するとメモ帳が開かれる場合は、ファイルを削除してもう一度上記の作業を行ってください。ファイルの種類設定または.regの拡張子設定に謝りがあります)

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レジストリー追加の確認とUACのメッセージ(環境によっては出ません)が出ますので、[はい](最大2回)をクリックして追加してください。

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正常に追加が行われると追加されましたとメッセージが出ます。OKをクリックすれば終わりです。
この作業は管理者権限を持ったユーザーで行ってください。

複数のタブレットがある場合は、このレジストリファイルをそれぞれのタブレット端末で実行すれば良いでしょう。
ネットワーク配布などで行う場合は、バッチを作成し、UACが無効で、ルート管理者を使っているなら、[regedit パス名\Ftouch.reg]辺りでいけると思います。たぶん。(パス名は配布ディレクトリー名)
この作業は管理者権限を持ったユーザーで行ってください。

コンピューターの再起動後からフルタッチキーボード設定は有効になります。
設定を削除する場合や無効にする場合は、

reg delete HKLM\SOFTWARE\Microsoft\TabletTip\1.7 /v "DisableNewKeyboardExperience" /f

をコマンドプロンプトの管理者で実行すれば、追加した当該レジストリーが消えます。まあ、メモ帳で拡張子.bat(バッチ)にすると便利かとおもいます。一応、ビルドアップ(フィーチャーアップデート)時などにおかしくなったらいやなので、消し方も……


セキエイ様、情報ありがとうございました。








この記事へのコメント

とおりすがり
2017年10月20日 22:50
> Windows10 Fall Creators Updateでは、タッチキーボード(日本語)の仕様が変更された。これまで、フルキーボードモードがあったが、これは日本語版では廃止された。



ショックです。
指操作のタブレットでの使い勝手が悪くなりました…
2017年10月25日 17:43
自分もタッチキーボードしか使わないので不便でしょうがない。
しかも前のビルドに戻そうとしたら処理が途中でループして起動不能になり回復ドライブ使う羽目になるわ回転ロックが勝手にオフになるわ、時間取られてイライラするだけだった(しかも2回)。
2017年10月30日 03:09
これ日本語レイアウト使えるように修正されたとしてもどこで確認できるんですかね。
試しにアップデートして使えなかったら戻さなきゃいけないし。

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