洗えるスマホは高性能になったのか?rafre新旧とDIGNO W、arrows M04比較

rafreなんて今更の話だが……arrows M04が気になったので、今回調べ上げた。

初代、DIGNO rafreは当初キレイキレイ(ライオンのハンドソープ)でのテストでは大丈夫ですと書かれていたが、rafre KYV40(以下rafre40)では多くのハンドソープをサポートした。その一方で、テレビアンテナが内蔵されなくなり、お風呂や海水浴等でテレビを見ることは出来なくなった。詳しくは後述する。

これは、rafre40のコンセプトとしては残念な仕様変更かもしれない。

一方で、rafre40と同じ仕様の製品が、UQからWとして登場したのは一つのトピックとなった。どうも、このコンセプトモデルは女性と、ビジネスマンの一部に売れているようで、富士通までもこのコンセプトと同じ役割を持つ製品を出すまでになった。

そこで、これらの仕様を徹底比較してみることにした。付属品から、詳細スペックまで比較している。

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上記を見て分かるのは、SoCのスペックが、arrows M04は数世代前のSnapdragon 410である。そのため、arrows M04はどうしてもCPU性能やGPU性能で劣ることになる。また、Snapdragon 410は無線LAN機能もadditional Chipが必要となるのも特徴である。流石に初代のrafre KYV36のように2.4GHzオンリーではないが、acには非対応である。
特筆すべき点は、Snapdragon 410はCPUやGPUの性能が低いという点はあるが、それよりもなによりも、ストレージの接続速度がHS200までしか対応していない点にある。200MB/sでeMMCと接続するということだ。
HS400対応のSnapdragon 430と比べると苦しい。ただ、Androidのバージョンが7.1なのは嬉しい対応といえる。

尚、この製品群はゲーム目的のハードでは無い点も留意する点だ。

では何が強みかというと、rafre KYV40は順当に、KYV36の後継としてスペックアップしたという点が強みだが、arros M04の強みは、ビジネス用に考えた場合の耐衝撃設計が優れていることにある。ディスプレイ/GPU関連のその他の項目に、落下衝撃吸収フレーム、0.3mmガラス保護フレームという部分がある。
これは、ディスプレイのソフト枠に0.3mmの突起がある縁を作ることで、落下させたときに、先にディスプレイのガラス部分と地面が接触するのを防ぐ機構が採り入れられている。

しかも、このフレームにはある程度の形状記憶と、負荷分散のメカニズムが採られているため、落下の仕方と高さにもよるが、これまでよりは壊れにくいようだ。(もちろん、絶対に壊れないという意味では無いし、当たり所や高さによっては一発で壊れることもある)

そのため、この製品はどちらかと言えば、ビジネスマン向けの業務用スマートフォンと割り切って使うか、ライトユーザー向けのスマートフォンとして通話と、メールぐらいの使い方だけに特化した利用をするのに向いていると思われる。

尚、rafre40やDIGNO Wはじゃあゲームでも何でも出来るかというと、まあカジュアルなら十分というレベルである。
最新の3Dゲームなどをするためのスペックは無い。まあ、Snapdragon 650が、FP32性能で180Gflopsを超えていることを考えれば、48GFlopsが何分の一になるかは分かるだろう。ただ、Snapdragon 610~617までの製品の0.7~0.8倍ぐらいの性能はあり、最新のAPIをサポートしているため、一応殆どのアプリは快適かどうかは別として動作させることが出来るはずだ。(全部では無い。)

2項目は、センサー系と付属品である。
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これが、最初に書いた話に繋がる。ワンセグを見る際に、アンテナケーブルがいるのが、今年のDIGNO Wとrafre KYV40の欠点だ。こ

テレビを見るにはアンテナをヘッドフォン端子に繋ぐ必要があり、テレビアンテナ04をセットすると防水/防塵の機能は失われる。水辺でワンセグを見る場合には、京セラのアンテナケーブル(ハードに添付されている)が必要で、防水と防塵が失われることは留意しておかねばならない。

それに対して、arrows M04は、アンテナ内蔵のようだ。携帯から移行するライトユーザーの場合などは、ワンセグがスマホの中だけで完結し、ワンセグが水辺(お風呂など)でも視聴できることがポイントになるケースもあるので、arrowsはそういう点でも強みとなる。

尚、auのKYV40はガイド系の冊子が多くついてくる。

後は、NFCの部分だが、DIGNO Wではそういう記載が無かったので、NFCも正常に動くのかもしれないが、一応姉妹機なので外している。はっきりと書いておくがKYV40はNFCをサポートしてない。FeliCaをサポートしているから、NFCもサポートしていると思われがちだが、その点には注意が必要だ。ちなみに、KYV36でもNFCが不安定になることがあったようだ。ここも富士通製品の方が強いと言える。

尚、バッテリ容量が多い分、バッテリ消耗までのDIGNOは通話や待機の時間が長い。即ち、バッテリ長持ちということだ。DIGNOはSmart Sonic receiverも搭載されているので、それも通話面では強みになるだろう。


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最後のページは、本体の大きさなどである。arrowsは小さく軽く薄い。しかも、カラーバリエーションもMVNOベンダーによって異なる色が5色あるのも特徴だ。後は、先に書いたが、フレーム筐体の仕様がかなり細かく調整されている。4機種のどれも、MIL-STD-810Gの基準をクリアしているが、内部フレームを売りにするというのは、DIGNOにはない点なので、評価したい点である。


<性能を求める人には向かないが、割り切った製品としては完成度は高い今年の洗えるスマホ>

当初、私が思ったのはarrowsは性能的に、ダメダメで売れるのかなと思っていたが、調べて見るとワンセグアンテナが内蔵となっている点や、強固なステンレスフレームを内包して最悪のディスプレイ破損などを防ぐ、筐体保護を重視している点を見ると、目指している市場がハッキリしているなという印象を受けた。

この製品は、ビジネスと耐久性だけを意識した製品であり、長く使える携帯電話を目指していると見るのが妥当だ。だから、Androidも7.1なのだ。ただし、スマートフォンとしての性能面での先進性は犠牲にしている。ここまで割り切れば、携帯を求める人には売れるだろう。


rafreは前の世代から順当にスペックアップしたと言える。
これは前の世代からの買替え需要と、前の世代では足りなかった部分を補うという魅力の2面を目指したのだと思われる。しかし、残念なのは、ワンセグアンテナを別にしたことだ。これなら、ワンセグなしぐらいに割り切って、NFCの方をちゃんと動くようにした方がよかったかも知れない。

まあ、iPhoneや海外スマホが普及した今、ワンセグはそんなに濡れるような場所では、使う人がいなくなっている。そもそもテレビ機能を求めない人も多くなっている。だから、このようにしたのだろうが、後継製品として開発する場合は、少しここが気になる部分でもある。

<何故、防塵仕様のスマホは性能が低いのか?>

MIL-STD-810Gをサポートするには、やはり廃熱がネックになるのは間違いない。だから、400世代のLP(Low Power)プロセスのSnapdragonが使われる訳だ。ちなみに、600系より上は、High Performance for mobile(HPm)になるため、高い剛性を求める筐体だと、廃熱が追いつかずよほど高級なパーツを潤沢に使うか、筐体を大きくしないといけない。

そこが開発側が苦しむ部分だろう。まあ、Snapdragon 400シリーズが、14nm世代にそろそろ移行して、600世代に接近してくれると、この手の製品も美味しい世代になりそうな気がする。








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