相模原市 樹齢100年のヒノキ2万6000本消える・・・・画像のように広がる森林なら。
毎日新聞社の記事だが、ただの登記更新を忘れたか、更新の不手際だろう。対象の人が故人ならもう、ないものと見るのが妥当であり、特別な話でもない。昔は結構杜撰な所もあったのだから。
https://mainichi.jp/articles/20170628/k00/00e/040/271000c
画像の場所がそれであり、こんな林が40haで永遠続くなら、所定の手段を執って一斉に植え替えているのだろう。誰も知らないとしたら、それは林業者が廃業して、後継者がいないか、後継者に引き継がれることもなかったということだ。
尚、樹齢100年の木が消えると言うが、30年前後の木と100年木では木と木の間隔が多少変わる。2万6000本が植わるような広さがあるのかどうかが、まず確認すべき点になるわけだが、直径約60センチの木が2万6000本植わっているとなると、相当な面積が必要だ。普通樹齢60年ほどの森林で、1ha(1万平方メートル)に400本~600本もあれば凄いレベルだ。40haの場合、多く見積もって400×40~600×40=16000~24000本になるわけだ。即ち、ほぼ全ての木が樹齢100年にならないと辻褄が合わない。そして、ほぼ全てがということは、一部だけを残して切る可能性は当時なら低いだろう。それも実は予想されることなのだが…。
それに、誰が言うまでもなく、遠くから見てこれほどの樹齢の木が植わっていれば分かる訳で、どういう植え方で育てたのか知らないが、2万6000本もそのままであったなら、切らずに残していれば少し遠くから見ただけでも、森の木立は高く分かるのだ。
画像にある木は、せいぜい樹齢20年か30年(長くても40年ないぐらいか?)ぐらいの木だ。しかも、植え込み間隔が短く、高さの割に細い幹の木が多い。これは、木と木の間隔が短くて、日光を十分に受けられない木に多く現れることが多い、人が林業のために植え替えたが、管理が途中で終わり森が荒れしまったのだろう。
こういう森は、いわゆる放置林となり、土砂災害の原因にもなりやすい森と言われる。結局木がひょろひょろに育ち根も、隣の木とぶつかるため、下にも横にも伸びず、表面に留まる。大雨などが降れば、土砂流出の原因になるのだ。この綺麗に密集した状態で自然林が生まれることはないため、人が手を入れて作った森だ。不法伐採業者がやった可能性も低いだろう。その場合は、手を入れることはないし、切り株が残る。
この、写真のような場所が全体に広がるなら、少なくとも~十年以上はまともな間伐手入れがされていないわけだ。ここから言えるのは、10年~30年前ぐらいまでに一度切って、植え直したが、だれもそれを登記に残さなかったということだろう。外国人がやったとか、夜中に誰かが窃盗を働いたという流れでは無さそうだ。何より、2万本を超える木を登記したなら、林業用であり、きっと数年で一緒に切っている。農地にでも転用していなければ、植え替えている可能性の方が高い。
不思議もなにもなく、単に情報が、当時の人から今の世代に引き継がれなかっただけだろう。
これは、探せば全国であるかもしれない。
林業の業者や地域の農家がやっている場合は、その後にまた次を植えるため、根も最終的に処分する。昔は木の伐採も、一斉に行うケースもよくあり、はげ山も1980年代ぐらいまでは結構あった。その頃までに伐採されていれば、その限りではないのだ。
ただ、地域が誰も知らずたぶんこういう話だろうという話もでないというのは、不思議という前に、寂しいなと思う。
よほど、その地を捨てて、外に出て行った人が多かったのか?集落が一つ二つでも消えているのか?林業者に繋がる人がもういないのか?そういうことなのだろうと思う。
結局、都会の人も、林の状態がどうなのかを理解できる人は少ない。山間部に住んでいても、然りで痩せた木を見て、これは痩せている間伐が必要だと思う人は、今は少ないといわれる。それだけ、林業は後継者、継承者が少ないわけだ。外国産の木材に押されてきてビジネスとしても厳しく、衰退した結果が今である。そして、こういうことになる。
熊本で、車に木が倒れてひとり亡くなった事件もあったが、人の手を離れて数十年放置されている人が植えた森は、沢山ある。そういう森は、登記の管理も止まっていたりすることは多いだろう。林業がビジネス資源だった時代が終わり、長い時間を経て今それが資源だとみる人が出ただけの話だが、こう考えると、人は何というか都合が良い生き物である。
https://mainichi.jp/articles/20170628/k00/00e/040/271000c
画像の場所がそれであり、こんな林が40haで永遠続くなら、所定の手段を執って一斉に植え替えているのだろう。誰も知らないとしたら、それは林業者が廃業して、後継者がいないか、後継者に引き継がれることもなかったということだ。
尚、樹齢100年の木が消えると言うが、30年前後の木と100年木では木と木の間隔が多少変わる。2万6000本が植わるような広さがあるのかどうかが、まず確認すべき点になるわけだが、直径約60センチの木が2万6000本植わっているとなると、相当な面積が必要だ。普通樹齢60年ほどの森林で、1ha(1万平方メートル)に400本~600本もあれば凄いレベルだ。40haの場合、多く見積もって400×40~600×40=16000~24000本になるわけだ。即ち、ほぼ全ての木が樹齢100年にならないと辻褄が合わない。そして、ほぼ全てがということは、一部だけを残して切る可能性は当時なら低いだろう。それも実は予想されることなのだが…。
それに、誰が言うまでもなく、遠くから見てこれほどの樹齢の木が植わっていれば分かる訳で、どういう植え方で育てたのか知らないが、2万6000本もそのままであったなら、切らずに残していれば少し遠くから見ただけでも、森の木立は高く分かるのだ。
画像にある木は、せいぜい樹齢20年か30年(長くても40年ないぐらいか?)ぐらいの木だ。しかも、植え込み間隔が短く、高さの割に細い幹の木が多い。これは、木と木の間隔が短くて、日光を十分に受けられない木に多く現れることが多い、人が林業のために植え替えたが、管理が途中で終わり森が荒れしまったのだろう。
こういう森は、いわゆる放置林となり、土砂災害の原因にもなりやすい森と言われる。結局木がひょろひょろに育ち根も、隣の木とぶつかるため、下にも横にも伸びず、表面に留まる。大雨などが降れば、土砂流出の原因になるのだ。この綺麗に密集した状態で自然林が生まれることはないため、人が手を入れて作った森だ。不法伐採業者がやった可能性も低いだろう。その場合は、手を入れることはないし、切り株が残る。
この、写真のような場所が全体に広がるなら、少なくとも~十年以上はまともな間伐手入れがされていないわけだ。ここから言えるのは、10年~30年前ぐらいまでに一度切って、植え直したが、だれもそれを登記に残さなかったということだろう。外国人がやったとか、夜中に誰かが窃盗を働いたという流れでは無さそうだ。何より、2万本を超える木を登記したなら、林業用であり、きっと数年で一緒に切っている。農地にでも転用していなければ、植え替えている可能性の方が高い。
不思議もなにもなく、単に情報が、当時の人から今の世代に引き継がれなかっただけだろう。
これは、探せば全国であるかもしれない。
林業の業者や地域の農家がやっている場合は、その後にまた次を植えるため、根も最終的に処分する。昔は木の伐採も、一斉に行うケースもよくあり、はげ山も1980年代ぐらいまでは結構あった。その頃までに伐採されていれば、その限りではないのだ。
ただ、地域が誰も知らずたぶんこういう話だろうという話もでないというのは、不思議という前に、寂しいなと思う。
よほど、その地を捨てて、外に出て行った人が多かったのか?集落が一つ二つでも消えているのか?林業者に繋がる人がもういないのか?そういうことなのだろうと思う。
結局、都会の人も、林の状態がどうなのかを理解できる人は少ない。山間部に住んでいても、然りで痩せた木を見て、これは痩せている間伐が必要だと思う人は、今は少ないといわれる。それだけ、林業は後継者、継承者が少ないわけだ。外国産の木材に押されてきてビジネスとしても厳しく、衰退した結果が今である。そして、こういうことになる。
熊本で、車に木が倒れてひとり亡くなった事件もあったが、人の手を離れて数十年放置されている人が植えた森は、沢山ある。そういう森は、登記の管理も止まっていたりすることは多いだろう。林業がビジネス資源だった時代が終わり、長い時間を経て今それが資源だとみる人が出ただけの話だが、こう考えると、人は何というか都合が良い生き物である。
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