ソニーのフラッグシップ機Xperia XZと4.6インチのX Compact発表(久々の比較表)
X Performanceは最上位のフラッグシップではなく、高性能なパフォーマンスモデルであった。今回の製品がいわゆるフラッグシップになるようだ。ただし、Qi/PMAはやはり搭載されていない。デザインは洗練されたUnified Designで、Loop Surfaceという曲線的なデザインを採用している。これは、確かに欲しくなるかもしれない。カメラ以外は微妙と言えば微妙だ。レーザーオートフォーカスに加えて、RGBC-IR(Red Green Blue Clear-Infrared/赤・緑・青・輝度-赤外線)センサーと呼ばれるセンサーシステムを搭載することで、撮影時に精度の高い色再現性を実現するようだ。
SoCはSnapdragon 820がX Performanceと同じく採用される。USBはType-C(USB2.0準拠)、防水防塵仕様、バッテリは2900mAhとなる。
X CompactはSnapdragon 650を搭載。4.6インチ。HD液晶。バッテリ容量は2700mAhとX Performanceと同じ容量となる。防水機能や防塵機能は搭載されないのが、痛いところである。あれば売れるだろうが・・・。ちなみに、筐体のデザインは、XZと同じだが、背面カバーが樹脂製(XZは金属)である。できれば、XZ Compactでかつ防水防塵であれば・・・確実に買ったのに。国内向けが防水防塵であることを祈る。
ちなみに、これはグローバルモデルであるため、日本独自の機能(FeliCa/テレビ機能など)は搭載されていない。まあ、国内ではきっとキャリアオンリーでその機能をつけて販売されるだろう。
以下が製品仕様となる。X Performanceとの違いは面倒なので、差がある部分のみ記載している。尚、表は、スマホや携帯に対応していないので、スマホ閲覧時はPCサイトの表示モードで見るか、PCやタブレットで閲覧して欲しい。
製品名 | Xperia XZ | Xperia X Compact | 参考XZとの違いのみ) Xperia X performance |
初期OS 確定Update | Android 6.0.1 Marshmallow →Android 7.0 Nougat | Android 6.0.1 Marshmallow →Android 7.0 Nougat | 同じ →対応予定 |
SoCブランド 型番 | Snapdragon 820 MSM8996 | Snapdragon 650 MSM8956 | XZと同じ |
CPU1 CPU2 CPU1クロック CPU2クロック 合計コア数 | Qualcomm Kryo Kryo 2.15GHz ×2 Kryo 1.60GHz ×2 Quad (4コア) | Cortex-A72 Cortex-A53 A72 1.8GHz ×2 A53 1.4GHz ×4 Hexa (6コア・GTS) | XZと同じ |
Architecture | ARMv8-Ac | ARMv8-A | XZと同じ |
RAM Bus Width Channel Bus Clock Band Width | 3GB LPDDR4 Dual 1866MHz 29.8GB/s | 3GB LPDDR3 Dual 933MHz 14.9GB/s | XZと同じ |
ROM (Nand Flash) | 32GB/64GB | 32GB | 32GBのみ |
GPU GPU Clock(Boost) Unit NUM API_OpenGL_ES API_OpenVG API_OpenCL API_Vulkan API_DXD3D API_DXDFL Video Encode Video Decode Video Codec | Adreno 530 624MHz 256 3.2(3.1+AEP) 1.1 2.0 1.0 12 12_1 H/W 4K 30fps H/W 4K H.264/265 | Adreno 510 550MHz 96~128? 3.2(3.1+AEP) 1.1 2.0 1.0 12 12_1 H/W 4K 30fps H/W 4K H.264/265 | XZと同じ |
ディスプレイ サイズ 解像度 DPI/PPI タッチスクリーン 強化パネル コーティング コントラスト比 その他 | IPS LCD 5.2インチ 1920×1080 424ppi 10ポイントマルチタッチ Gorilla Glass 3 or 4 傷・指紋低減 Triluminos X-Reality | IPS LCD 4.6インチ 1280×720 319ppi 10ポイントマルチタッチ Gorilla Glass 3 or 4 傷・指紋低減 Triluminos X-Reality | IPS LCD 5.0インチ 1920×1080 441ppi 10ポイントマルチタッチ 強化ガラス 傷・指紋低減 Triluminos X-Reality |
メインカメラ(背面) 画素数 センサー種別 F値 解像度 動画解像度 最大フレームレート 手ぶれ補正 その他 | Exmor RS 24mm G 22.85MP Sony IMX300 2.0 5520×4140 3840×2160 30fps/60fps? デジタル動画/静止画 6群”G"レンズ | Exmor RS 22.85MP Sony IMX300 2.0 5520×4140 1920×1080 30fps/60fps? デジタル静止画 ワイド”G"レンズ | XZと同じ デジタル静止画 ワイド”G”レンズ |
メインカメラ機能 オートフォーカス タッチフォーカス C-AF デジタルズーム パノラマ ジオタグ HDR 顔認識 露出補正 セルフタイマー ISO感度 ホワイトバランス シーンモード マクロモード フラッシュ | ◎(レーザー/Hybrid) ○ ◎(Hybrid/予測) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○(12800) ◎(RGBC-IR) ○ ○ ○(LED) | ◎(Hybrid) ○ ○(Hybrid) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○(12800) ○ ○ ○ ○(LED) | ◎(Hybrid) ○ ○(Hybrid) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○(12800) ○ ○ ○ ○(LED) |
自撮りカメラ(前面) 画素数 センサー種別 F値 解像度 動画解像度 最大フレームレート ISO感度 | Exmor RS 13MP IMX278かな? 2.0 4160×3120 1920×1080 30fps 最大6400 | Exmor RS 5MP 2.0 2592×1944? 1920×1080 30fps 最大6400 | XZと同じと思われる |
商用通信 FDD-LTE/TDD-LTE 通信モード 対応バンド | LTE/W-CDMA/GSM ○/○ Cat.9 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17, 19,20,26,28,29,38,39, 40,41かな? | LTE/W-CDMA/GSM ○/○ Cat.6 XZとほぼ同じかな? | XZと同じと思われる |
3G | W-CDMA | W-CDMA | → |
GSM | 850/900/1800/1900 | → | → |
Wireless LAN (Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac | → | → |
Bluetooth | 4.2 | → | → |
NFC/Felica IrDA Miracast MHL | ○/× × × × | ○/× × × × | ○/× × × × |
ラジオ ワンセグ テレビ機能(フルセグ) | ○(グローバル仕様) グローバルはなし グローバルはなし | → → → | × - 日本大手キャリアのみ |
指紋認証 虹彩認証 | ○ × | ○ × | ○ × |
方位位置センサー A-GPS GLONASS Baidu QZSS Digital Compass | ○ ○(動作は地域による) ○(動作は地域による) × ○ | ○ ○(XZと同じ) ○(XZと同じ) × ○ | XZと同じ |
環境センサー 光 加速度 圧力/気圧 ジャイロ 近接 磁気 | ○ ○ ○ ○ ○ ○ | ○ ○ ○ ○ ○ ○ | XZと同じ |
防水 防塵 耐衝撃 | ○ ○ × | × × × | ○ ○ × |
USB 端子形状 | ○(2.0) Type-C | ○(2.0) Type-C | ○(2.0) Micro-USB |
ヘッドフォン端子 マイク端子 ハイレゾ対応 | ○ ○(ヘッドフォン多芯) ○(192KHz/24bit) | → → → | XZと同じ |
SDカードスロット | ○(256GB) | → | → |
UIM/SIM Card | Nano-SIM×1 Or 2 | Nano-SIM ×1 | XZと同じ |
バッテリ容量 充電時間 3G通話時間/4G 3G待受時間/4G 通話・利用時間平均 バッテリ交換 ワイヤレス充電 急速充電 | 2,900mAh 17.5時間/ 610時間/590時間 × × ○(QC3.0) | 2700mAh 14時間/- 750時間/670時間 × × ○(QC3.0) | 2700mAh 約150分(公称) 20時間(民間) 470時間(公称) 約60時間(民間) × × ○(QC2.0) |
ボディー仕様 寸法(mm) その他 | 金属(アルミニウム) 146×72×8.1 ALKALEIDO | 樹脂 129×65×9.5 | 金属 143.7×70.4×8.7 |
重さ | 161g | 135g | 164.4g |
初期色選択 色 | 4色 Mineral Black(黒) Platinum(銀、灰色) Forest Blue(青) Deep Pink(ピンク) | 3色 White (白) Universe Black(黒) Mist Blue(青) | 4色 White(白) Graphite Black(黒) Lime Gold (光沢黄緑) Rose Gold (光沢ピンク) |
販売(グローバル) 国内キャリア | 2016年9月 未定 | 2016年9月 未定 | 2016年2月 販売中(夏モデル) |
少なくとも、XZはX Performanceよりは良い仕様であり、懸念したバッテリ容量も僅かに増えている。そして、デザインもフラッグシップらしいと言えよう。ただ、ワイヤレス充電は未だ搭載されていない。また、4.6インチで指紋認証対応まで搭載されたが・・・あと一歩、防水防塵がない。
これが、あれば・・・ソニーはいつも一歩足りない。一方でXZは最初に書いたようにカメラ機能がどんどん強化される。特に、センサー系の強化がめまぐるしい。X Performanceでは、Hybrid AFが強化されたが、今回はセンサーをさらに追加し、ホワイトバランスや輝度の正確な検出を強化した。これにより撮影ミスがさらに減ることが予想される。後は、光学ズームや光学手ぶれ補正が搭載されるかどうかだろうが、他の機種はそれで高性能をアピールするが、sensingがここまで来ると、ソニーにしか出来ないカメラ機能になっていることがはっきりしてくる。
前回のX Performanceを買うなら、Z5を安くという考えも出来たが、今回はバッテリなども考えれば、Z5やX PerformanceよりXZの方が良いと言えるだろう。
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