行政当局がアップル包囲網 「iPhone」の市場支配を懸念・・・動きが遅い

当初ソフトバンクが投入したときには、この問題はなかったと思われる。しかし、ドコモとAuはこういう取り決めをしたことが、後に明らかになっている。その結果、国内ではApple製品が最も安くなり、雑誌などの記事もApple中心にほぼ変わっていった。今では、この国はApple大国であり、製品に対する下手な評価は出来ない国になった。


即ち、Appleには市場優位性を逆手に取ったという問題があり、キャリア側にもAppleとの販売契約を取るために安易にがちがちの契約を行ったという問題がある。その結果、通信料金は安くなるどころか値上がりに繋がっているという見方も、今となっては出来る。なぜなら、iPhoneを目標台数売らなければ、一定額を支払うという契約があるとすれば、それはユーザーの通信料で儲けた額から出すのだから・・・必死に毎年一定以上売り続け・・・という話になる。

そうなると、これまで日本メーカーと蜜月で開発していた、日本のスマートフォンは徐々に開発されなくなる。なぜなら、Apple製品より良いものを作れば、iPhoneのノルマが達成できなくなる。
そして、今、日本メーカーの牙城はもう残っていない今になって、その問題が分かってきたということだ。残念でしかない。
http://jp.reuters.com/article/apple-goverment-idJPKCN11M08L?sp=true

今から、回復出来るかというと、もう残るメーカーは、ソニーと富士通と京セラ、SHARPだが・・・ソニー以外は製品台数を絞っており、むしろ、台湾メーカーや中国メーカーが安い製品で攻勢を掛けている。ちょっと、遅すぎるというのが現実だろう。

しかも、iPhone7とiPhone7 PlusはAndroidの利点の多くに食い込んでいる。iPhone利用者がAndroidや他の携帯スマホに戻ってくるかどうかと言われると、安さだけで動く人を除けば、Galaxy Noteのような問題がない限り、難しいだろう。


<今年になってAppleは・・・>

何故か、日本の雇用を増やしたとか、日本の部品をどれだけ使ってきたというテイザー広告を出しているが、たぶんこれは、こういうことなのだろう。今日の時点で、iTunesが追徴課税を国税庁から指摘され払っていることが分かったように、Appleが必ずしも日本にとって利益になる企業活動をしていない実体が、海外でも日本でも出始めているからだ。もし世界販売でシェアを落とすことでもあれば、一気に日本国内を強気価格で攻め、利益を本社に回し、法人税率の低い国に金を迂回させて、本社に回すという手を増やせないことはないということだ。

こういう見方をされないためには、日本にはAppleが必要なのだ。Appleの恩恵は沢山あるのだ。仕事にも影響するのだと伝えているのだろう。製品以外で焦っていると言える。
http://toyokeizai.net/articles/-/136380


製品の出来が良くなっているだけに、これだけですぐに端末における日本市場シェアが変わるとも思えないが、まあ少なくとも月額料金などの面で、こういう包囲網が効果を発揮すれば、歓迎ではある。単に崩すだけ崩してiPhoneも高くなり、携帯料金も高止まりで、Androidスマートフォンも前より質が低下というのは、あってはならないが・・・。本当は、最低でも2年ぐらい早く動いて欲しかった。

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