シャープ、鴻海精密工業からの出資受け入れ報道にコメント・・・メディアが悪い

毎日新聞社にしても、他の新聞社にしてもそうだが、決まっていないものを流してはいけないだろう。これまでに、NHK、日経、朝日、読売、産経など各社が、決定と発表する度に、SHARPが事実は無いと伝えている。正確な情報を流すという点では、このSHARPの再建に関する情報は、嘘ばかり流している印象がある。
http://mainichi.jp/articles/20160223/k00/00m/020/154000c
http://japan.cnet.com/news/business/35078309/

<結果的にSHARPのイメージが悪くなる>

確かに、SHARPの判断は遅いが、こう何度も繰り返される誤報を見ていると、どうも原因はSHARPというより、報道メディアが一部に先走って確認し、決定権を持たないものから出ている情報に振り回されているのではとさえ思う。

それとも、Webサイトのページビューでも稼ぎたいのだろうか?本来は、こういう嘘を連続して流す報道局は、報道メディアとしては不適格である。これが、いわゆる総務大臣が言いたいことだとすれば(上記は新聞なのでテレビとは違うが)、正しいだろう。


<事実を伝えられないなら、裁く必要もある>

正直、経営統合や再建に関する情報は、1秒や1分を争う内容ではない。むしろ、発表前に情報が流れ、株などの取引をしている人がそれを入手すれば、インサイダー取引に抵触するような場合もある。事実無根の情報を大々的に流して、株価や市場に対する動揺を与えれば、風説の流布となる。メディアだから許されると思っているのであれば、それは間違いだ。

これは、個人が憶測で話をするものではない。メディアは力があるのだから・・・。
何より、決まっていない中で、情報を流せば結果的に特定の方向に誘導する力が働くことがある。それは、絶対に避けるべきである。

<経営統合または逸れに関連する情報は必ず文面で発表される>

通常、株式会社であれば経営統合の際には必ず書面で、その情報が流れる。それを見て本来メディアは情報を流すのである。もちろん、経営トップなどが間違いないと認めていれば別だが・・・。今回のSHARPの件は、何度か騙されたが、正直文面が出るまで、マスコミは信用できないだろう。

最近はこういった、一足先に飛ばし記事も見られるので、報道業界全体に機能するBPOのような検証機関がいるのではないだろうか?そうしなければ、本当に国がそういう是正に乗り出す可能性もある。

何せ、国民がメディア不信に陥れば、そういう法案でも通りやすくなるのだから・・・。言論の自由と称してニュースで急ぐ余り、信用に関わる内容で不正確な情報を流すのは止めて欲しいものだ。

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