Android 6.0はセキュリティの汚名を返上し、新機能は評価できるのか?
Android Mが6.0(Marshmallow)になることが決まったが、現実を見るとAndroidの評価は急速にしぼみつつあるように見える。これは、Android 5.xの脆弱性と安定性の問題、Snapdragon 810の廃熱とパフォーマンスの問題が重なったことで、厳しい状況に陥ったと言えよう。
<Android Payや指紋認証より、統合的なセキュリティアップデートの不在>
Windows Mobileでも苦しんでいることだが、アップデートの提供が統一的にできない現実は、Androidに影を落としている。完全なビルドアップであれば、確かにROMイメージの刷新が必要だが、hotfixの適用は、x86とARMの2つ程度に分離して適用すれば、問題は少ないだろう。
Android5.0から書いてきたが、このまま、セキュリティアップデートがメーカーにゆだねられる状況で付加機能ばかりの強化を続けると、少なくとも新興市場以外からは評価されなくなるだろう。
<バッテリー持続時間の向上をするDozeなどは意味がない・・・>
正直な話、これはAndroidに限った話ではなく、AppleやMicrosoftのテクノロジにも言えるが、これまでにこの手の機能は、いくつもスマートデバイスで発表されてきたが、その恩恵があったという人は少ないはずだ。
これは、本来はCPUやソフトウェアがそれに最適化されていないと機能しないものが多い。簡単に言えば、Intelが提唱してきたCステートのような技術を、ハードウェア全体と、ソフトウェアドライバに組み込み、それが機能するアプリケーションを稼働させたときに、初めてバッテリは長持ちするのだ。
しかし、アプリを入れれば、素行の悪いものは出てくる。そして、一番痛いのは、標準でメーカーが添付するアプリが、その対応に不十分だったりすることだ。結局、意味がないのだ。
<利用者が求めるものとの乖離が始まるAndroid>
Windows10 MobileやAppleのiOSがOSメーカー主導のサービス戦略とすれば、Google Androidはオープンを隠れ蓑に中途半端に開発されているOSに見える。LinuxやBSDのディストリビューションとしても、アプリケーションが多く普及している反面、OSとしての期待値は予想と反して低下が始まる恐れもある。
あくまで、端末に対する期待値が高かったことと、他より早く普及したことで、売れてきたのだ。
しかし、それもここにきて、iPhoneのアプリケーション資産の方が、利益率が高いなど、効果を失いつつある。iPhoneが変化が乏しいがゆえに、それを嫌う人がAndroidを選ぶに過ぎない状況なのだ。
そこに、風穴を開ける第三勢力が生まれれば、Androidは一気に傾くだろう。
そのように見えるのは、やはり保守弱さと統一性がないことが大きい。確かに、Androidはオープンソースで自由でコストが安いが、それを理由に保守を好き勝手にさせるのはやめるべきだろう。
オープン版と一括保守が確約される有料バージョンを提供してもよい。そうしなければ、今後Androidはさらに厳しい状況に突き進みそうである。
バージョンアップに期待するユーザーはすでに、iOSでもそうだが少ない。そう考えると、そろそろ毎年のバージョンアップより、バージョンアップを回数を減らしても、安定したセキュリティ保守を定期的に行え、互換性の問題などが頻繁に起こらないOSになってほしいと願う。
<Android Payや指紋認証より、統合的なセキュリティアップデートの不在>
Windows Mobileでも苦しんでいることだが、アップデートの提供が統一的にできない現実は、Androidに影を落としている。完全なビルドアップであれば、確かにROMイメージの刷新が必要だが、hotfixの適用は、x86とARMの2つ程度に分離して適用すれば、問題は少ないだろう。
Android5.0から書いてきたが、このまま、セキュリティアップデートがメーカーにゆだねられる状況で付加機能ばかりの強化を続けると、少なくとも新興市場以外からは評価されなくなるだろう。
<バッテリー持続時間の向上をするDozeなどは意味がない・・・>
正直な話、これはAndroidに限った話ではなく、AppleやMicrosoftのテクノロジにも言えるが、これまでにこの手の機能は、いくつもスマートデバイスで発表されてきたが、その恩恵があったという人は少ないはずだ。
これは、本来はCPUやソフトウェアがそれに最適化されていないと機能しないものが多い。簡単に言えば、Intelが提唱してきたCステートのような技術を、ハードウェア全体と、ソフトウェアドライバに組み込み、それが機能するアプリケーションを稼働させたときに、初めてバッテリは長持ちするのだ。
しかし、アプリを入れれば、素行の悪いものは出てくる。そして、一番痛いのは、標準でメーカーが添付するアプリが、その対応に不十分だったりすることだ。結局、意味がないのだ。
<利用者が求めるものとの乖離が始まるAndroid>
Windows10 MobileやAppleのiOSがOSメーカー主導のサービス戦略とすれば、Google Androidはオープンを隠れ蓑に中途半端に開発されているOSに見える。LinuxやBSDのディストリビューションとしても、アプリケーションが多く普及している反面、OSとしての期待値は予想と反して低下が始まる恐れもある。
あくまで、端末に対する期待値が高かったことと、他より早く普及したことで、売れてきたのだ。
しかし、それもここにきて、iPhoneのアプリケーション資産の方が、利益率が高いなど、効果を失いつつある。iPhoneが変化が乏しいがゆえに、それを嫌う人がAndroidを選ぶに過ぎない状況なのだ。
そこに、風穴を開ける第三勢力が生まれれば、Androidは一気に傾くだろう。
そのように見えるのは、やはり保守弱さと統一性がないことが大きい。確かに、Androidはオープンソースで自由でコストが安いが、それを理由に保守を好き勝手にさせるのはやめるべきだろう。
オープン版と一括保守が確約される有料バージョンを提供してもよい。そうしなければ、今後Androidはさらに厳しい状況に突き進みそうである。
バージョンアップに期待するユーザーはすでに、iOSでもそうだが少ない。そう考えると、そろそろ毎年のバージョンアップより、バージョンアップを回数を減らしても、安定したセキュリティ保守を定期的に行え、互換性の問題などが頻繁に起こらないOSになってほしいと願う。
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