Windows 10の新ビルド10074が登場。更新内容、不具合情報、TPからIPへ

<Windows10の新ビルドはTPからIPに脱皮、Project SpartanはEdgeになるが、IPでは名称変わらず>

最新版ビルド10122が5月20日(米国時間)付けで公開されたため、こちらの更新は終了しました。
新しいビルドの情報はこちらになります。

今日は、ニュースが多い。Apple Watchの欠陥が発表されるとは思わなかった。Apple Watchも状況を更新した。別記事になる。

BUILD2015も始まり、Project SpartanはMicrosoft Edgeになることが決まった。


ちなみに、上記の動画はかっこよく動くが、そのイメージでIPを使うとがっかりするかも・・・。決して悪い訳では無いが、まだ載ってない?機能がある。あくまで、Project Spartanの最終目標(Microsoft EdgeとしてRTM化されたとき)がそこになるのかな?

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そして、Technical Preview(技術評価)はInsider Preview(会員評価)へと格上げされた。これは、いわゆるα-βプレビューから正式にRC(製品候補)に格上げされたと見て良いだろう。
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そんな中で、「遅い」ユーザーも含めて新ビルドが提供されインストールディスクであるISOファイルも提供される。ビルドバージョンは10074となり、Aero Glassの動きが復活する。また、Win32アプリがデスクトップ等から起動できない問題は、解消したようだ。

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いつものように更新は徐々に行う。-2015年5月8日15時50分-

尚過去の記事は10061の記事にリンクを張っているので、そちらから確認して欲しい。


まずは、既知の不具合である。今回は重大なものは劇的に減少している。

・設定(Setting)アプリで開発者モードは現在利用できません。一方で、デバイス(Phoneなど)へのグループポリシー作成が可能になった。
https://msdn.microsoft.com/library/windows/apps/xaml/dn706236.aspx
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一部のゲームでフルスクリーンモード実行中に不具合が発生します。できる限り早いうちにWindows Updateで解消する予定です。KB3062095で解消)

・Peopleアプリにクラッシュする不具合があります。これはストアにて修正版を提供する予定がある。


ちなみに、次の問題は解決された。


Win32アプリが起動できないトラブル。
音楽のプレビューアプリにおけるミュージックダウンロードの不具合。
オーディオを再生中に最小化すると音が途切れる不具合は解消されました。

<IMEのアップデートが表示され上記Updateリストが表示されない場合>

それから、これは蛇足だが、日本語環境では、IMEのアップデートが数%の段階で止まり、10061からの更新が正常にできない場合がある。その場合は、Windows Updateを次の手順で止めて欲しい。
スタートボタンを右クリックして、コンピューターの管理→左ツリーからサービスとアプリケーション内の[サービス]を選択し、[Windows Update]をダブルクリックする。サービス状態を停止に変更し、適用。その後再び自動に戻し、再度設定から[Windows Update]を実行する。

これでいくつかのアップデート適用が行われ、再起動後に適用できるようになる。
この辺りで、躓く人はTPをするレベルの人だとそうそういないとは思うが、躓いている人がいれば、やってみてほしい。
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<新機能は主にストアアプリがさらに強化され、Aero Glassも本格的に復活>

まずは、ライブタイルの安定性と性能向上が図られた。また、スタートメニューのライブタイルアニメーションが刷新された。
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と書いてあるが、ライブタイルで、スポーツなどのニュースを表示していると、写真付きニュースの表示入れ替わりのタイミング等で、垂直スピンやフリップなどのアニメーションが円滑に入るようになったが・・・、どうもアプリ(スポーツとニュース)が起動してもすぐにクラッシュする。(インストールし直したが、どうも動いたり動かなかったりするので調査中_5月1日改善)
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高解像度ディスプレイにおいて高DPI設定が可能になった。特に、複数のディスプレイ(マルチディスプレイ)を使っている場合に、そのスクリーンに合わせた異なるDPI値を保存できるようになったようだが、シングル接続で試しているので、これは確認できない。

今回のプレビューではAero Glassのプレビューが行える。2種類のインターフェースになる。1つは10061で採用された。BlackUIの利用。スタートメニューのみ透過する。色は、一部のみ変更可能である。詳しくは10061の記事参照。

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もう一つは、Aeroデザインの利用。自分で色を指定することもでき、全体の色が変わる。

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この2つの評価をして欲しいというのが、マイクロソフト社のお願いである。

UIの変更方法は以下の手順となる。
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尚、テーマの設定は色の設定などができないテーマ専用画面となった。
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タブレットモードの機能最適化、タブレットモードでアプリケーションを終了すると、自動的にデスクトップスタートメニューが表示される仕様に変更されました。(ちなみに、Mozilla Firefoxをタブレットモードでスタートメニューから起動すると、スタートメニューが再び表示される不具合がある。-Firefoxはバックグラウンド起動している-)
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また、タブレットモードでの、2画面表示もスナップで簡単に行えるとともに、柔軟なサイズ調整が可能となった。
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マルチタスクの操作性向上
Alt+Tabによる操作性の向上、他にスナップアシスト中に画面を閉じることが可能になった。
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デフォルトサウンドを刷新した。フィードバックもたくさんきているそうです。ご意見くださいとのこと。

コルタナのビジュアル洗練

Cortana(コルタナ)のWindowsエクスペリエンスにより深く根付くように視覚的な変更を加えました。スタートメニューとコルタナは今まで以上に統合されています。スタートメニューから探して実行するようにコルタナは動作し、正しい結果を返すことができます。新しいスプリットビュー(分割表示)コントロールは、ノートブックやリマインダーなどの主要なコルタナ機能に素早くアクセスできるようにコルタナの左側に追加されました・・・。

読んでも意味が分からないと思うので実際の画面を見て欲しい以下である。

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ちなみにCortana(コルタナ)は日本語対応していません。
そのため、この画面はお預けのユーザーが多いだろう。

コルタナの質問(語彙)の追加
・天気-シアトルの天気
・ファイナンス-マイクロソフトの株価
・辞書-膨大な数の定義(define astounding)
・電卓-48×92
・フライトステータス(飛行状況アプリ)-UA238便?
・リファレンス-プラットピットの身長
・ショータイムス-近くの劇場
・テクニカルヘルプ-内蔵メモリ容量
・タイムゾーン-ロンドンの時間(タイムゾーン)
・単位変換-42フィートをメートル
・おしゃべり(Chit Chat)-ジョークを教えて(言って)

電卓、フライトステータス、単位変換(m変換)はコルタナの検索画面に文字を手入力でも結果を表示する。
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ちなみに、同じことを日本語のCortanaが使えない環境で試しても機能しないので注意して欲しい。
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これは、これからが楽しみな機能であるが・・・日本語版がないのがやはり残念だ。まあ、日本語は文脈の処理方法が英語圏と異なる上に、国民性として一度悪いと決めると育てようという感覚より先に、使わなくなる傾向もあるので、ある程度の技術が完成するまでは難しいのかもしれない。まあ、Siriなど先行の技術を見て決めたことだろう。

インストール直後は出来なかった部分ができるようになった。(5/2)
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音楽とビデオアプリの機能更新
音楽とビデオアプリは没入感をより高めるいくつかのUI変更が行われました。
また、ビデオプレビューアプリ(3.6.999.0)では、ダウンロード進捗の確認と一時停止、キャンセル、再開が可能になった。また、最大3つのデバイスまでコンテンツをダウンロードできるようになり、何度でも再ダウンロードが可能になりました。また、購入したコンテンツにクローズドキャプション機能(字幕)が追加されました。
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Xboxアプリの機能更新
X-boxアプリはデジタルビデオレコーダー(DVR)?機能とスクリーンショット、PCゲーム、ライブタイルなどの新機能を備えた。尚、X-boxのコントローラー用ドライバは現在のWindows10には含まれていません。

既存ゲームでも録画に関するメッセージが出るようになった。前から出ていたかもしれないが・・・。
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Windowsストアベータの改善
灰色のストアベータから青いスタイルのストアベータに刷新された。Xbox!Liveゲームへの対応に関する変更があるようです。また、新しくストアベータ対応の地域が41カ国増えました。(日本は既に含まれているため、関係ありません)

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その他、細かな機能改善として、ロック画面上でコルタナと連携した、アプリの紹介などの機能が備わっている。

尚、ここまでの内容はWindowsBlogの内容を元に、意訳し実際に稼働画像を確認した内容を加えている。
http://blogs.windows.com/bloggingwindows/2015/04/29/new-windows-10-insider-preview-build-10074-now-available/

<エクスプローラー等は最近話題にならないがどうなった>

尚、これまでのバージョンも含めて、どういう機能があるかも書いておくと、たとえばマイコンピュータに相当するエクスプローラー機能は、最近使用したドキュメントを表示する機能も兼ねており、クイックアクセスに好きなフォルダをピン留めできる。
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この辺りは既に、変化する要素がないのかもしれない。


といったところである。

<右下の追加の時計機能はタイム&クロックアプリにに分離された>

Cortanaが動けばこのタイム&クロックがユニバーサルアプリのおかげで、Time in Londonが使えるのだろうが・・・動かない・・・。時計機能は前ベースで、+タイム&クロックにできないのだろうか?
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総評

10061と比べてどうかというと、差はあまり大きくはない。
むしろ、前回から見るとさらに、大規模な変更が減少しており、非常に差は少なくなっているように感じる。強いて言えば、コントロールパネルでばらばらだった機能設定の多くが、[設定]アプリにより集約され、場所を覚える必要があるが、覚えてしまえば設定のしやすさは格段に配慮されていると言える。(詳しくはこちら)また、細かなUIの変化も多い。そういう部分を探していくと面白いかもしれない。

まあ、新しいものは、やはり一定の慣れが必要になるのは確かである。特に、個人や家族での利用なら(ビジネス向けでなければ)、Microsoft Account(マイクロソフトアカウント)はWindows8.xよりもさらに必要となるだろう。

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<アプリケーション環境も準備が整いつつある>

ちなみに、Windows10ではAndroidやiOS向けで開発したアプリケーション(APKパッケージ)をWindows Storeに提出すると、Windows10端末上で動かせる機能や、Visual Studio Codeで変換できるという統合環境、さらにWindowsストアでWin32アプリや.Netアプリも供給されることが決まるなど、Windowsストア内でのアプリケーション不足の欠点が急速に解消に向かい始めている。

これが問題なく機能し、大きなトラブルがなければ、Windows10 for Phoneも早い段階で普及率が大幅に伸び始めるかもしれない。Phoneはデスクトップより若干後になると思うが、Windows10の反撃開始は、PCに限らず、スマホやゲームなどにもかなり影響を与えそうな予感がする。

Black Berryとともに、Windows Mobileがスマートフォンの中心だった時代に戻るかどうかも決めるWindows10果たして、どこまで普及するのだろうか?珍しく、ワクワクするOSである。

<Update情報>
日本時間で5月6日にWindows Updateが追加されている。
アップデートの番号はKB3062095となる。


-更新情報-
2015年4月30日06時30分頃-更新情報作成
2015年4月30日09時30分頃-既知の不具合情報などを追加
2015年4月30日12時30分頃-Cortana情報まで作成完了
2015年4月30日14時30分頃-エクスプローラ、ボリュームコントロールなどの仕様追加
2015年4月30日15時50分頃-Video Preview追加
2015年4月30日17時55分-公式動画(MSIEブログ)追加、WindowsブログURL追加、一部画像追加、補足追加
2015年5月01日07時00分-Cortana機能の追加
2015年5月01日15時20分-新記事にリンク追加
2015年5月02日12時00分-Cortana画像追加
2015年5月03日18時10分-誤字、語法(言い回し)修正
2015年5月06日10時30分-Update情報追加
2015年5月08日15時50分-時計機能追加
2015年5月21日       新ビルド提供で更新終了

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